「銀の手のコルム」―ヒロイック・ファンタジーの思い出
本記事はコルム(作家マイクル・ムアコックの描いた主人公の一人。アイルランドの伝承の影響があり、エターナル・チャンピオンという作品群に位置づけられる)についての思い出話です。コルムに限らず、ムアコック作品のネタバレを含みます。ご容赦ください。
筆者は2007年と2008年に出た新版でコルムを読みました。同じく新版のエルリックを読んだあと(少なくとも「この世の彼方の海」は読んだあと)だからか、『剣の騎士』は一回目でも読みやすかったです。
一方、『雄牛と槍』は、読みにくかっ