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ボーイスカウトから学んだ”遊びの中に学びを入れる”基本

僕自身、プロフィールにも書いてあるように小学1年生からボーイスカウトに通っていました。前回のnoteで紹介した、プラごみバスターズ大作戦もボーイスカウト日本連盟の方から相談を受けて企画を担当したという経緯もあります。

自分自身、ボーイスカウトの影響をとても受けており、物事の判断基準や、考え方、仕事での教育のスタンスはボーイスカウトから学んだと思っています。

日本ではマイナーになってしまったボーイスカウト


しかし、残念ながら多くの日本の方はボーイスカウトのことを知りません。アメリカでは多くの宇宙飛行士はボーイスカウト出身であったり、インドネシアは、学校教育にボーイスカウト活動が組み込まれて、全ての子供がボーイスカウト経験をします。日本にやってきて今年で100年目という節目の年でもあります。世界で1千万人以上いる、大きな組織でもあります。なぜ、日本はそこまで知られていないのか。

1つは、今日本は少子化の中、子どもの学びの多様化が進んでいるからというのもあります。数多ある習い事の1つとして、知る人ぞ知る活動になってしまっています。また、古くから続いている青少年団体なので結構厳しい組織なのではないか? ボランティア団体なので保護者がずっとつきっきりではないとならないのでは? ボーイスカウトなので男の子だけしか入れないのではないか? など、疑問があっても、知り合いにボーイスカウトがいないとなかなか調べる気にもならなくて、諦めてしまうことが多いのでしょうか。

ボーイスカウトの指導方針

そんなボーイスカウトですが、僕自身本当にたくさんのことを学びました。NEST LAB.の原点でもある「NEST教育」はボーイスカウトが体現していると考えています。

しかも、ボーイスカウトの指導者講習で必ず学ぶ概念として、「遊びの中に学びを入れる」ことです。月に何度かある活動は各学年に応じた学びのカリキュラムが組まれているのですが、全てゲームなどの遊びをすることになっています。教科書をもとに椅子に座ってのお勉強ゼロです。子どもたちは、ハイキングやかまど作りなど楽しみながら活動をした結果、生きるために必要な技能、人のために役立つ力を身につけていきます。僕自身、ロープワークも、野外料理も、奉仕活動の方法なども、自分自身遊んでいるとしか思っていなかったですが、気づいたら色々と身についていました。その結果、富士章までチャレンジすることになりました

NEST LAB.でも「遊びの中に学びを」

そこで、NEST LAB. では自分自身の経験も踏まえ、”好きを究めて知を生み出す”ことをモットーにしていることもあり、徹底的に”遊ぶ”の要素を組み込もうと努力しています。ついつい、知識を学ぶとなるとお勉強っぽくなってしまいますが、勉めることを強いると書く"勉強”ではなく、不思議だなって思うことを、自ら学んでいく”学問”のアプローチが重要だと考えています。一流の研究者や、エンジニアは楽しみながら突き詰めており、子どもたちが得意とする”熱中すること”を最大限に生かし、自分が好きなことで徹底的に遊んでいたら、気づいたらすごいことができるような、カリキュラムを大人が仕込むことが重要だと考え、組み立てています。

そのため、保護者の方にも「将来役立つからやりなさい」とか「NEST LAB.で勉強しなさいな」とは決して言って欲しくなく、「遊んできな!」と毎回送り出して欲しいと思っています。

カリキュラムの内容も、まだまだ工夫が必要だとおもい、来年度はさらに夢中になるような「遊び」のネタを、ボーイスカウトで培ったゲーム作りのような感覚で提供できればとは思っています。


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