「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」「ゴメンネ、ゴメンネ、ゴメンネ」涙と鼻水まみれの私がナースコールを押す。
彼は微笑んでいる。
陽が射し込む個室に別々の時間が流れる。
彼は穏やかに優しくいつものように微笑んでいる。
「あ」に「゛」を付けて叫びだす。

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