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日々実践中のメタスキルまとめ

・どんな生き方でもこれさえわかっていればなんとかなる


前回までの記事では主に自分がほぼ破産状態になったところから、
トレーダーとしてコンサルとしてなんとか生き残ったところまでを書いていきました
その前も俺はエンジニア、フリーター、ミュージシャン、ベンチャースタートアップ、経営と渡り歩いてるわけで
その突飛なキャリアと変遷の中で、生きていく為に様々なスキルを身につける必要がありました

20年ほどそうやって生きてきて自分はあることに気が付きました
それぞれの仕事で求められるひとつひとつのスキルは全く別のものですが、
突き詰めていくとどうも共通で役立つ鉄則のようなものがあるぞ、と。
そういった共通で役立つスキルを自分はメタスキルとして研究していく事にしました

瀧本哲史さんと話したこと
1つの職業で専門のスキルを身につけて磨いていくのが普通の生き方だとは思います
しかし自分の場合は30歳くらいの時に瀧本哲史さんという方と出会ってしまいました
[僕は君たちに武器を配りたい]という本を書いた方で、元マッキンゼーのコンサルタントでエンジェル投資家でもありました
幸運にも何度か質問させて頂く機会があり、その際に頂いた言葉は金言として胸に刻んでいます

本の中で先生が書かれていたのは[コモディティ化]を避けよというメッセージでした
ひとつの資格、ひとつのスキルを身につけてもそれはやがてただの商品になってしまう
独自の付加価値を見つけなければ消費されるだけ
そのために独自性を磨き、新たな価値を作り出さなければならない
十数年後の現在、AIの登場によって様々な技術がコモディティ化され先生の予言は現実化しつつあります
で俺はコンサルタントの端くれになった訳で色々因縁を感じます。自分語りすみません

ともかく、日本にかつてあった終身雇用制度なんてものはとっくに崩壊してますし平均寿命もどんどん伸びてる。成人してから死ぬまでだいたい60年。
インターネット、スマホ、AIとどんどん様変わりする生きていかなければならない
自分がコモディティ化しない為にはどう生きたらいいんでしょうか

・どんな生き方でも役にたつスキル
ちょっと話が逸れてしまいましたが、色々な分野を渡り歩いてなんとかサバイバルしている自分が意識して磨いているメタスキルをいくつか書き留めておきます
いずれきちんとした形でまとめます

▪️一次情報を取れ


これは瀧本先生に教えて頂いた中で一番響いたアドバイスでもあります
自分が新しいチャレンジを始める時、新しい業界に入った時、どこで情報収集をするか?
答えは[最前線にいる一番詳しいやつに直接聞きに行け]です。

当たり前のように感じるかもしれませんが実践できている人は少ないんじゃないでしょうか
例えばボクシングを始めようと思ったら大概の人は部活や街のジムに行くと思います
でもすごくすごく単純な話、できるかできないかは一旦置いておいて
ボクシング始めるときに世界チャンピオンに話聞けたら凄いインパクトを得られますよね?

だから俺はまずは何を始める時にもその業界で一番最前線にいる人を調べます
その人について知り、その人が読んだ本を読み、その人の考え方を真似します
そしてわからない部分については本人に直接連絡して聞きます

無視されることも沢山ありますが、誠心誠意を伝えれば意外なほど返信はもらえます
返信をもらうコツとか、身の丈にあったアドバイスをもらう方法とか色々あるんですがともかく
情報はなるべく最前線に近いところから直接取りに行く。これは覚えておいて損はありません

▪️弁証法
元々はヘーゲルという人によって形になった哲学用語だそうですが難しい事は省きます
めちゃくちゃ簡単に説明すると、ある命題(ここでは技術とか思考のレベルと考えてください)は
現在進んでいる方向とまったく真逆の命題を取り入れることによってより高いレベルに成長する

対立する二つの考え方A,BがあるときAを進化させる答えはBの中にあり、その逆もまた真となります
すごく雑に説明すると、今の自分の考え方が行き詰まったらその解決法は真逆の考え方の中にある
物事はそうやって反対の考え方を取り入れることで進歩していくという思考法です

よく言われる事例ですが、古代人は最初鳴き声でコミュニケーションをとっていたと考えられますよね。音声による会話です
音声が複雑化すると、壁画や記号によって記録が行われる様になります。文字による会話(?)です
文字が発達すると概念は整理され、文法や比喩表現などが生まれ会話はさらに進歩したと思われます
そうなると手紙や書物を使って遠方に情報を届けられるようになります。また文字のターンです

時代が進むと電話を使って遠方と会話ができるようになります。音声会話による飛躍的進歩です
さらに時代が進んで電子メール(文字)、さらにすすんでビデオ通話(音声)といったように
コミュニケーションの歴史だけ取っても常に2つの方法をピンポンしながら進歩するわけです

鳴き声>壁画 >会話 >手紙 >電話 >メール >ビデオ通話
音声 >文字 >音声 >文字 >音声 >文字  >音声+映像
↑こんな感じで音声と文字がいったりきたり

全体主義が行き詰まれば政府を小さくした自由主義が台頭してきますし、
自由な資本主義が限界を迎えれば社会主義勢力がビジネスを取り入れて拡大してきます
チームワークと個人の能力とかに置き換えればスポーツの世界もそうですし
感性と技術の話になれば音楽とかアートの世界にも置き換えられます

行き詰まったら逆へ。逆の方向に進歩の鍵がある

▪️フレームワークを使え


新しい技術や仕事に取り組む時はフレームワークを探して使う
これは一次情報を取れの話とも少し通じるんですが、分解すると3つの要素があります

・分割化、最小化
自分が壁にぶつかったとき、その問題はそのままの形では解決しないことが多いですよね
解決策がわからない問題こそが一番大きな問題だと思います

その場合に自分がまず考えるのは問題の細分化です
問題を要素に分解し、最小単位まで分割していきます
分割することで問題点が明確になりますし、解決可能な問題になる

英語が苦手という悩みを例として分割すると
a.英語のスキルが低い
b.悩み

大別するとこんな感じですね。まだ曖昧なので分割します

a.英語のスキルが低い
 >どこがどう低いのか?>同級生と比べてテストの点数が悪い>どのテストのどの点が悪いのか?
 a-1.前期のテスト結果が平均点より5点低かった

b.悩み
 >どう悩んでいるのか>テストの点が低いことによる落ち込み>aが解決すれば解決する

こうして追求して分割すると、前回テストが低くて落ち込んだという問題が見えてきます
そうすると次回のテストで取り返せば悩みが解決するのも見えてくる。
ここまで来るとあとは簡単で次回の試験範囲を分割し、苦手分野を見つける
単語、文法、ヒアリングなどといった感じですね
そこからさらに範囲を絞って、できれば1日のタスク単位まで分割する

こうして分割対処すれば苦手であるという悩みは消え問題解決する。これが分割化です

いや、そんな簡単じゃない。という意見ももちろんあると思います
しかしその簡単じゃない問題もさらに分割して考えてみてください
少なくともただ落ち込んだり悩んだりするよりも確実に前進することができます

※最小化で解決不能な問題
最小化で解決できない問題というのも存在します
例えば2つの要素が相互に絡み合っている問題
経験がないから仕事が見つからない>仕事できないから経験を積めない
の様な問題がそうです

この場合でも少なくとも、現状の思考では解決できないという事がはっきりしますよね。
解決不能であることがはっきりすれば別のアプローチを考えることができます
・独学でポートフォリオを作って経験を証明する
・インターンで仕事を手伝い実務経験を積む
・できますできますとハッタリかましていきなり現場で修行する
のような別角度からリスクを取らなければならないかも知れません

しかし少なくともただ悩んでいるよりは前進します

・車輪の再発明を避ける
自分がぶつかる問題のほとんどは歴史上の誰かもぶつかっています
そして既に解決済みの問題であることがほとんどです
さらに言えばその解決法も既にどこかに残されています

ビジネス書や技術書を見れば多くの場合それらは再利用可能な形でフレームワーク化されています
先ほどの問題分割と最小化もフレームワークのひとつです

既に誰かが発明した技術を再度思いつくことを車輪の再発明と言いますが、これはなるべく避けたい
悩んだりぶつかったりする事は尊い事ですし、自分で考える重要性ももちろんわかります

しかし全ての問題を自分だけで悩むのはちょっと無駄ですよね
先人の知恵を借りて解決可能なものは解決し、独自の問題に集中するようにしましょう
IT技術分野ではフレームワークがないと仕事になりませんし
コンサルやマーケティングのフレームワークは個人でも利用できるものが沢山あります

・構造化する
ひとつの問題を解決したら、その解決法やコツについて分類し構造化していきます
多くの場合は従来のフレームワークを独自にカスタムするような形になるかと思います

英語の勉強で使った最小化のフレームワークは他の言語学習にも応用できますし
試験勉強という意味では他の科目や資格試験に応用できます
いきあたりばったりで毎回苦労している人と、
こうして自分なりのフレームワークを持っている人とはトータルで圧倒的な差がつきます

自分は英語の学習だけで苦労しているのに、世の中には何ヶ国語もマスターしている人がいますよね
彼らは自分の中に優れた言語学習のスキルが蓄積しているんですよね
受験勉強で結果を出した人は、社会に出てからも勉強という意味ではやっぱり強い

自分は何かのスキルを身に付ける時、同時にこの構造化されたメタスキルを意識しています
勉強と同時に勉強法のスキルも向上させていくようなイメージです

▪️やる気は出さない。ただやる
自分はモチベーションについて長い事悩んできました
なんかやる気出ない。仕事に取りかかれない。ついゲームしてしまう。そんな毎日です
もしぐうたらをやめて毎日精力的に頑張る事ができたら圧倒的に結果を出せるのに
そういう人は多いと思います

長く悩んだ末に見つけた最大のコツはひとつです
それは[ただ、やる]ということです

モチベーションについての解決策はいくつもありますし、習慣化や効率化の技も沢山あります
しかしそれらはほとんど作業に取り掛かってからの話で、取り掛かる方法はまた別です
むしろ取り掛かりさえすればなんとかなるのにそれができない

しかし解決策はありません。諦めてください
最初はもう諦めて[ただ、やる]
何をどう言ったところでこれ以上のコツは絶対にありません
がっかりさせたら申し訳ないですが、これは様々な研究でも証明されつつあります

人間の脳には側坐核という領域があり、これが報酬や快感に関連していますが
側坐核からドーパミンが分泌されモチベーションに繋がっていきます
じゃあどうすればドーパミンが出るかというと、行動することによって分泌される
科学的にも[やるからやる気が出る]という事なんですよね

・最小化し、習慣化する
一発目はただやってみるしかない
その上でやってみるハードルを下げる方法として最小化が使えます
最小化されたタスク、5分程度で終わる作業を始めてみる
そうするといつのまにかやる気が出てきて仕事が進む事はよくありますよね

その上で休まずやる。歯磨きのように思考停止でやる
ロンドン大学の研究では習慣化されるまでに平均して66日と言われているが、
小さな行動であれば数日単位で実行のハードルは下がっていく
実行について詳しく検討する事自体がハードルを意志力を消費してしまう
昨日やって、今日やったから明日もやる。その程度の理解にしておく

一度やると決めたら正しさや労力コストについて考えない。ただ、やる。

・具体的にはどうする
めちゃくちゃぐうたらな自分が小さな工夫を織り交ぜた生活習慣です

朝イチ起きて東京市場オープンの前後はトレード。昼寝。
昼頃起きる
コーヒー飲んで犬の散歩に行く。散歩している間にイヤホンで音声学習する
軽く食事をして、軽くトレーニング
頭がぼんやりしているようなら寝る(眠い時は寝た方が早い

夕方カフェに来てコーヒーかお茶を飲む(小さな報酬)
人目がある状況でPCを開く(適度なストレス環境、ゲームなど集中を妨げるものの排除)

集中のための深呼吸を行う(マインドフルネスの簡易版)
分割化された取り掛かりやすいタスクを行う(本を書くにもブログ1記事単位から
正確に計測はしないが50分に対して10分程度の休憩(ポモドーロテクニックの応用

再び深呼吸。休憩中はスマホを見たりせず休息に務める(脳内の処理を妨げない
あとは繰り返し

カフェが閉まる前に帰宅。食事と犬の散歩
メール返信など頭を使わない雑務の処理

経済指標などがあったら集中してトレード
ゲームなど好きなことに時間を割いて寝る

大体こんな感じです

他にも批判的思考のハックや、深呼吸で集中するコツなどまだ書きたいので後で追記します

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