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エモい

言葉って面白い。

私はもともと「エモい」という、感情を揺さぶられるとか情緒的であるとかの心の動きをインスタントに表現するこの新しい形容詞に抵抗があって、自分で使うことはなかった。

だけどそれが広く浸透し、何万の人々によって使われ続けるうち、「エモい」は元来の意味だけでなく、空虚さや、経済的に成熟した社会ならではの退廃性をまとった言葉に変わってきたように思う(しかも使っている本人たちがそのことに自覚的ではなく、それがまた空虚さを増していて、良い)。

今ならあえて使ってもいいなあと思えるようになってしまった。

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