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2024/07/05_#653_病院薬剤師は自分の頭で考える環境が少ないのでは

病院薬剤師→医療マーケティング→メディカルコールセンターへ転職しました。


学校の夏休みの過ごし方で、何でもルールにしたがるヒトがいて、自分で判断しなくなっているという放送回でした。

自分のことに当てはめて考えてみました。

病院薬剤師のとき、意外と自分がルールを設定したがる側になっていたのかなと感じました。また、ルールは絶対守るみたいなマインドが構成されていました。

職業柄が原因かもしれません。薬剤師は、医薬品の使用にあたり、添付文書を基本的に遵守することが求められています。

添付文書の記載通りの使用により、保険適応がされるからです。
また、医薬品の効果の保証にあたっても、前提は添付文書通りの使用となっています。

そうなると、必然的に添付文書が絶対守るみたいなことが多くなります。
ただ、添付文書であっても、記載が詳細になっていない部分があったり、設定理由がいまいちなものもあります。

注射だと10分以内に投与するとか、ゆっくり投与するとか記載がまちまちです。
数値で規定されているものであれば、わかりやすいのですが、ゆっくり投与すると記載があると、実際何分で投与するのかといった疑問がわいてきます。

それで色々と調べるのですが、結局わからないことも多いです。
そのため、こちらでいろいろな情報から考察し、時間を規定することが多かったです。

ゆっくりと投与すると書かれていれば、現場で自由に設定すればいいのですが、病院という組織上、投与するのが看護師が多いです。

看護師は、3交代で回しているので、日々担当しているヒトが違います。ヒトが違うとそれぞれ対応が違うので、それに合わせて現場で判断することが難しいようです。

そのため、薬剤課で判断し規定を作り、看護師に伝えるようなことが多々ありました。

薬剤師は、ルールにこだわるヒトが多いと感じています。ヒトの命を扱うのでよりその傾向が顕著だと感じています。

ただ、そのルールの文言の解釈が様々できてしまう文書になっている以上、様々な解釈をされるヒトもいます。

意識しないと、自分の頭で考えることをしなくなってしまうのではないかと感じました。

今のメディカルコールセンターでも、質問に対する回答が与えられて、回答する範囲が決められています。
そのため、回答が楽だと思われますが、実際は、その回答からできること・できないことを判断し、相手に伝える技術が必要です。

薬剤師のときよりも頭を使っているように感じます。

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