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2024/07/17_#665_薬学部で東女プロジェクトのようなものがないのは?

病院薬剤師→医療マーケティング→メディカルコールセンターへ転職しました。

voicyのパーソナリティである春木先生が東女プロジェクトを取り上げていました。
東女プロジェクトとは東京女子大学で7つの問いを投げかけているプロジェクトです。
春木先生のvoicyでは、この問いを起点として、人口動態のグラフについてどう解釈するかPBL型学習を音声配信で行っています。

東女プロジェクトは画期的な試みだと自分は感じました。
なぜ薬学部にはこのような取り組みが存在しないだろうか?、もし自分が作るとしたらどんな問いにするかどうか?を考えてみました。

まず、なぜ薬学部について東女プロジェクトのような取り組みがないのか考えてみました。
薬学部は、薬剤師国家試験合格、薬剤師養成のために特化しすぎているからだと感じました。
特に私大では薬剤師国家試験合格率が、大学の受験生の数に大きく影響します。
6年間の授業料と合格率を天秤にかけ、合格率の良い大学を選ぶ傾向があります。

そのため、各大学は薬剤師国家試験合格率を上げるために注力しています。
薬剤師国家試験合格のための予備校を入れて学習させることもあります。
実際、自分の母校では5,6年次では、予備校を招いての講義がありました。

つぎにもし自分が問いを作るとしたらどんな問いにするかを考えてみました。
PBL型学習として問いを投げかけているので、入試のような正解がある問いを想定していません。
また、薬学部ならではの問いにしたいので、候補として次のようなことを考えてみました。

  • なぜ医療費が増えることを良しとしないのでしょうか。

  • 人手不足となる中、どうすれば薬剤師は稼げる職業になると思いますか。

  • 医薬品は何のためにあるのでしょうか。

  • 医療用医薬品の値段(薬価)は、どのような指標で決めると良いと思いますか。

候補としてあげた背景としては、医療費が増えていること、子どもの数が減っていき、今後、生産労働人口が減っていくこと、何のために医薬品を使っているのかなど考えてほしいことを問いとしてみた次第です。

東女プロジェクトのように洗練された問いではありません。
こうやって考えて見ると出題者も色々と議論があったのかなと感じました。


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