返詩 樹海みたいな場所
さてさて、Twitterにてフォロワーさんの朗読を通じて拝聴して、改めて拝読させていただいた作品です。
朗読された方には朗読の感想をしたら、作者の方に良いねをいただいて「そういえば、作品の感想は書いてないな」と。
感想としては「樹海みたいですね」と言いたいですが、そのまんま言っても伝わるわけがないし、いちおう詩垢なので返詩で。
以下は、その方の作品を引用しての返詩とさせていただきます。
深々としている
仄かに落ち着いた木の香りがしそうな
そのカフェは
きっと傷ついた魂が還る場所のようで。
なぜ、自ら自然に喪われていくことを
望む人はその内の1つとして
樹海を選ぶのだろう?
それはきっと本能が知っているから。
生命の果て、自身の命が還りたい場所を。
けれども、
命は厳かに扱われる。
人が人であることをできる
たった一つの証明だから。
でも
実際には
区切りを
境目を
作り
境目を愛する。
甘いコーヒーは
疲れた魂の声をなだめる一雫。
願いを文に込めた一葉は
未来に対する希求。
願わくば
他の客人にも
最愛と清澄の水流れる
天の川で戯れる天女が紡ぐ
糸の音が聴こえますように。
素敵な物語をありがとうございました。
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