客室乗務員を目指すべきか、やめるべきか①

 こんにちは。オードリー ・らんと申します。客室乗務員をしていました。

 このnote は、今、航空業界を目指している人、または目指そうとしていた人で「この先どうしたら良いのか。。」と迷っている人に届いたら良いなぁと思って書きます。

 具体的に言うと専門学校生、短大・大学生、また既卒試験狙いの社会人の方でしょうか。長文になりそうなので、何回かに分けて書きます。

私の経歴

 私は、超就職氷河期時代に既卒入社→入社半年後に、(航空機を利用した)アメリカ同時多発テロ発生→その後も続くテロの数々→SARSの流行など、航空業界にとっては多難な時期を客室乗務員として過ごしてきました。

 バブル崩壊後の超就職氷河期に大学を卒業した訳ですが、プロフィールにも書いていますが、航空会社一本に絞って就職活動を行っていました。かなり無謀な活動です。

 周囲の同級生達は、様々な業界を網羅し活動していましたが、客室乗務員への憧れが強かった私は、興味の無い会社の為に志望動機を考えたり、面接の準備をしたりする事がどうしても出来なくて、結果的に航空会社のみに絞り、採用試験を受けていくという流れになりました。

新卒チャレンジから入社まで

 時代は超就職氷河期です。航空業界以外でも、様々な大企業が新卒採用中止を発表しました。採用人数を減らす、ではなく「中止」です。私はそもそも器用なタイプではなく、面接では緊張し過ぎてしまう方だったので、地方の小さな航空会社の最終面接までは進むものの、全敗。。因みに、この時代LCCはまだ誕生していません。つまり、そもそも受けられる会社自体がとても少ない状態でした。

 その後、就職浪人というか仮面浪人のような形で細々と働きつつチャンスを待ちました。次の年は、残念ながら新卒既卒共に採用の機会はありませんでした。

 そして、社会人3年目に行われた既卒試験にやっと合格し、入社する事ができました。

航空会社の今

 人の移動の制限が続く中、ついに新卒採用中止を決断する会社が出てきました。あの様な時期がまたやって来たのだな、と思いました。他の業種同様、航空業界も大打撃を受けています。ここ最近のニュースを見ても、タイ国際航空のような外資系、とりわけその国を代表するような会社が経営破綻したり、資金難に落ち入り公的支援を受ける会社が出てきたりと大変な状況です。

 経済全体を見渡してみても、コロナの影響は数年に渡って続くことが予想され、景気はさらに悪化していくのではないかと感じている人も多いはずです。

産まれてくるタイミングは選べない

 なんでこんな時期に就職活動しなきゃいけないんだ、クソッ、ついてない!って思いますよね。今まで頑張って準備をしてきたのに、面接をする機会も与えられないなんて。

 私も当時、そう思いました。バブル景気、経験したかったなーと。採用中止?そんな事起こっちゃうの?と。CAスクールの学費高かったのに無駄にしてしまったんだな、とかもう頭の中はグチャグチャでした。結果を出せない自分の事も随分と責めました。

 でも、生まれてくる年は選べないし、景気の良し悪しをコントロールする力なんてもちろんありません。

他の人の動向が気になる 

 皆んなは、どんな判断をするんだろう。好き嫌いなんてこの際置いといて、片っ端から会社を受けまくって、とりあえず正社員採用ならオッケー、でダメなら非正規でも良いや、とか?

 この様に切羽詰まった時というのは、現実がシビア過ぎて自分のことしか考えられず、友人同士、情報交換もしづらい雰囲気がありました。

 あーだこーだと考えても、結局は自分の人生。自分の気持ちを確認しながら進むしかありません。孤独な作業の始まりです。何を捨て、何を手に入れていくべきなのか。その後は取捨選択の連続でした。。

 振り返ってみても、この時期ほど自分の感情が揺れ動き、他人を妬みうらやんだり、自信を無くしたりした事はありません。それほど就職活動というものは厳しいものでした。

・・ 長くなってきましたので、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

 当時の業界の状況や、自分の心情、社内の雰囲気などを思い出しながら書いています。就職活動を続けている皆さんの判断の一助になれば幸いです。

質問などがあれば可能な限りお応えできればと思います。

宜しくお願いします。

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