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探検隊は楽し過ぎますが、休息も必要なんです。――青森県青森市にて

気仙沼ニッティング「東北探検隊」10日目は休息日。
冒険隊は1か月の予定なのですが、その間、東京に戻る用事もあるため、全行程を3期に分けています。いまは第2期で15泊16日というロングラン。この長丁場を乗り切るために、途中で休息日を入れようと決めていて、今日がその日でした。

東北に行き、好きなところに行って、好きなものを食べるとは、羨ましい限り。疲れとか休息とか無縁なんじゃない?と思われる方がいらっしゃると思います。確かに、毎日、刺激的で楽しいです(笑)。こんな体験をさせてもらっていることに羨ましがられて当然です。
とはいえ、毎日、意外と大変なこともあるのです。

まず、その日の行動を毎日考えなければいけません。おおまかな行程は決めていますが、現地につくと予想外のことがあります。思っていたような町ではなかったり、人がほとんどいなかったり、また雨になったり。現地で面白いことを見つけたらそちらに従おうと決めているので、予定は未定に近く、毎日がプラン作りです。夜泊まる場所も予約していないので、「ここに泊まろう」という町に行き、観光案内所に行って宿を紹介してもらい、それから電話して宿を確保しています(ちなみに観光案内所の方には大変お世話になっています)。

そしてブログをアップしているので、そのネタになるよう、現地の人にお話しを聞くのですが、これがどうなるか分かりません。これまでは、ガイドの方、床屋さんの方、りんご農家の方、津軽三味線の奏者の方など、面白い人たちにお会いすることができ、順調と言えば順調に進んでいます。ただ、毎日「今日はどうなるだろう」という予測のできない状況の連続です。これまで紹介してきた9人の方々のうち、事前にアポを取ったのはおひとりだけで、後の方々は偶然お会いできた方々でした。

夜、宿につくとブログを書いていますが、意外と時間がかかります。それをアップし、地図を見ながらまた翌日のプランを検討する。この連続です。僕は計画通りの毎日より、何が起こるか分からない偶然性のある毎日の方が好きなのですが、「予測できない」ことを日々続けると疲れることがわかりました。新種のジェットコースターには乗ってみたいけど、それがずっと続くと疲れるのです(笑)。そこで「何も起きなくてもOKの日」をつくって、高ぶった神経とアドレナリンを抑えたくなってきます。というわけで休息日。ジェットコースターじゃなくメリーゴーランドを乗る日です。

今日は青森市に戻る途中に偶然見つけた、とても庶民的なスーパー銭湯に行ってきました。入場料は350円で、休むところで、簡単な食事もできました。市民の方々は、シャンプーなど持参で三々五々訪れています。僕もここの大浴場でゆっくりお風呂に入り、きれいに髭を剃り、入浴後は、休憩所でまったりと地図などを眺めながらカレーライスを食べました。横ではテレビで高校野球を放映しており、同じように市民の方々も寛いでおられます。
今日は日曜日だったんですね。ゆっくりと過ごす人の中にすっぽり入り、一緒になって時間を過ごす。これがとても気持ちよく、こういうのが休息なんだと気がつきました。

その後、青森市内を散歩したり、コインランドリーで洗濯したり、ホテルでテレビを見たり。僕は、毎日のように気づきのある刺激的な日々の過ごし方が好きだと思っていましたが、今日のような、何も新しいことが起こらない日の良さを十二分に噛みしめました。
明日から秋田県に行きます。引き続きブログを読んでもらえれば幸いです。


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