酷暑とサクレとアルバイト

連日とんでもない暑さが続いている…
あつい、あつすぎる。

家にいる間はエアコンをつけっぱなしにしておかないと、シューマイになってしまいそうだ。
ほんの数年前までは、日中でもエアコンをつけないで過ごせた時間帯がもっとあったように思うから、年々暑さが過激になっている…気がする…
朝も夜もずーっと蒸し暑いし、表に出た瞬間モワっと覆いかぶさってくるような湿度の高い外気に、毎度息が詰まりそうになる。
日傘を差していても、日差しをたっぷり吸収したアスファルトが放つ熱は容赦なく足元を炙ってくるので、まるで効果を実感できない。
いつも贔屓にしている安いけどちょっと遠いスーパー（片道徒歩25分）になんて、とてもじゃないが行く気が起きない。ヘタをしたら、帰宅するまでの間に生の鶏むね肉がサラダチキンになってしまう。

とにもかくにも、ガッツのある暑さだ。
下手に対抗しようなどと考えればオダブツ待ったなしなので、できるだけ日差しを逃れ涼しい場所を選んで、快適に過ごすようにしている。
そんな涼のお供が、フタバ食品の『サクレ』。
わたしの一番好きな氷菓である。
そういえば『サクレ』ってずっと前からあるよなあと思って調べてみたら、1985年から販売されているらしい。想像以上のロングセラーだった。
たしか、似たような氷菓で『コーヒーフロート』というのもあったと思うのだけど、最近さっぱり見かけない。コーヒー味のかき氷の真ん中に、バニラアイスが入ってるやつ。あれも好きなんだけどな。
で、『サクレ』。
先日、普段はあまり使わないスーパーで、レモン味とパイン味とマンゴー味が売っていて、その並んだ様子があまりにキッチュで可愛らしかったので、ひとつずつ買ってしまった。

涼やか『サクレ』グラデーション

この霜に覆われた小粋なグラデーション、まさしく目の保養だ。
パイン味とマンゴー味は、それぞれ小さな果肉がたっぷり入ったシャリシャリかき氷で、甘くてじゅわっとジューシーでとても美味しい。
容器の内径いっぱいのレモンスライスが乗っかったおなじみのレモン味も、甘酸っぱくてさわやかで、ザ・夏の味という感じだった。
個人的に一番好きなのはパイン味。
やっぱり夏は『サクレ』だな。今年も何回お世話になるだろう。

今月に入って、ようやくアルバイトが決まった。
今回は食品販売スタッフだ。
お客さんの指定した総菜をパッケージし、レジで会計をする。
食品を扱う仕事なので衛生に対する注意が必要だし、ピークタイムの忙しさには白目をむきそうになることもあるのだけど、やること自体はシンプルなので働きやすい。
ひとりのお客さんの会計までをすませて「ありがとうございました」と言って見送るごとに、「1仕事完了」という達成感を味わうことができて、すっきりする。
なんとなく、ゲームやスポーツをしている感覚に近い。
6時間の勤務を終えておもてに出ると暑くてぐったりするものの、ジム帰りみたいでちょっと爽快だったりする。
生活費をすべて賄えるほどの収入にはならないので、いつまで続けるかは分からないが、職歴が空っぽのまま時間が過ぎるよりはマシなので当分はここで働くことになると思う。

まさか自分が総菜売り場で働くとは思わなかった…
とはいえ、立ち仕事でクタクタになった帰り道、今日もアイス買って帰ろうと考えて、ちょっとだけ学生時代の夏休みじみたエモい心持ちになるのは悪くないなと思うのだった。

では、また。