WEB特集「今年度かぎり”見敵必撮”偵察航空隊に密着」(10)最後の飛行訓練、そして・・・姿勢を正し誇らしく
百里基地のツイッターによると、2020年3月9日月曜日、日本で唯一の航空偵察を専門とする偵察航空隊が、最後の飛行訓練を無事に終了した。ツイッターには4枚の写真が掲載されている。離陸する洋上迷彩のRF、機体に御神酒を捧げる隊員、水を掛けあう隊員、そしてRFをバックに姿勢を正し記念撮影する偵察航空隊、の4枚だ。そしてツイッターには「本日午後の #百里基地 。午前中の曇天が一転、輝く青空の下、#偵察航空隊 #501SQ 最後の飛行訓練が行われました。#RFー4 を導入し、百里で運用を開始してから約45年。そして部隊創設からは59年。偵空隊は年度末をもって廃止されます。感謝惜別万感。様々な思いが詰まった #ラストフライト となりました」(以上全文)と書き記されている。隊の廃止まで、すでにカウントダウンとなり「感謝惜別万感」と表現しているが、姿勢を正し整列する偵察航空隊の姿は実に誇らしげである。今年2月には80000時間の無事故を達成し、相次ぐ災害への派遣、航空自衛隊とほぼ同じ長さの歴史を作り上げてきた、自信の表れだろう。この姿を見れば見るほど「去りゆく部隊」に見えないのは私だけではないはずだ。
後ろに控えるシャークティースを見れば、今にも飛んでいきそうな目つきである。それを尾翼のキツツキがなだめているようにも見える。「終幕」まで残り少なくなった日々には、さまざまな式典が準備されていたに違いない。しかし、基地のホームページには「諸事情により・・・」。それでも、残り少ない日々を「最後まで」貫くことだろう。百里の空と共に晴れやかに。
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