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 後悔したっていいよね

         

子どもから「高校中退したこと後悔してる」と言われたら
親である私は反射的に、親として何か落ち度がなかったかと
考えてしまいます。
そして、子どもが後悔してることが無性に心配になります。

私たち親子はこのシビアな会話を
LINEでしなければならなかったのです。
何故なら、子どもは海外に留学中で、私たち二人の間には
時差と距離があったのです。

このような、親として危機的な状況になった時
「私は何時だってよくやってきて、そのことを私が一番知っているよ」
そう、自分に言ってあげるのです。
誰に褒められなくても、感謝されなくても
いつも精一杯やってきた、その全てを知っているのは自分。
優しく、何度も言ってあげるのです。

すると、「後悔」という言葉がもたらした緊張が解けて
ただ「後悔する気持ちがあるだけなんだ」って
そして、それを言いたかっただけなんだと気が付きました。

LINEで「そうだったんだね、後悔してること受け取ったよ」
そうリプしました。
それに関する返信はなかったけれど
「来週末、一人で旅行に行ってくるからね」とのこと。
え!?一人で・・・と母は焦ってGoogleマップを確認するのでした。

私は「後悔してる」なんて誰にも言えなかったな。
後悔することはあったけど、安心して話せる人を
見つけられなかったな。

今からでも遅くないか!と
安心できる人に聞いて貰いました。
そうしたら、情けない思い出が変換されて
健気で誇らしい自分を見つけることができました。

後悔することだって、生きていればあるよね
後悔を恐れずに、堂々と前を向いて生きよう
そう思えたのでした。



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