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当事者の会を始めて再確認したこと

子どもを亡くした親の会を設立し4ヶ月が経ちました。
設立した理由は
「すべての親が希望を持ち、幸せな人生を生きれる社会を作りたいから」
希望も幸せも人それぞれです。
比べる必要もないし、比べても意味がありません。
人生で経験することが同じ人は一人もいないからです。

しかし、私自身が子どもを亡くして分かったことがあります。
子どもを亡くした私には、
亡くした悲しみと子どもを失ったことで付いた心の傷
この2つのことに向き合う必要がありました。

心の傷によって様々な症状が起きます。
感情と体の両方に起こるのです
その中の一つである
「人に会いたくない」は
誰かと繋がるのを困難にします。

自分に悩みや、問題が生じたときに
私は誰かに相談をしてきました。
誰かに話を聞いてもらってきました。

それは、自分が置かれた状況を理解してもらいたい
そして、大丈夫だと確認したい

違った意見を聞いて
頭の中の無限ループから解放されたい

相手の悩みも聞くことで
自分だけじゃないとわかり
励ましになることもあります。

人と繋がることは
自分の傷を癒し、目の前の問題を
解決するベストな方法として元々人には備わっている
ことだと思うのです。

子どもを亡くし
子どもの肉体とお別れをしたときに
喪失感はこれでもかと私に襲いかかりました。

もう、誰とも会いたくない
話をすれば思い出して辛いから話したいと思わない。
特に子どもを亡くしたことがない人に話すのは辛い。
だって、経験もしてないのに励ましてこられても
あなたに何が分かるの?そう怒りが出てきてしまう。

だから、本来持っている
誰かに繋がって問題を解決する
心の傷を癒すことが難しかったのです。

当事者の親の会があるということは大切なことですが
この場に行き着くまでの時間こそが
最もサポートが困難でありながらも
必要な期間だと思っています。

グリーフカードの重要性は
人と関わることが困難な時期に
子どもを亡くした親と人や社会を繋げる
臍の緒のような役割があると思います。

グリーフカードの普及を当事者の会として
やっていくことが私の今できることだと思っています。


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。またの訪問をお待ちしています : )