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アニメと映画を見ながらゲームで遊んで小説読んで声優をひたすら推しながら世界を作れる存在…

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アニメと映画を見ながらゲームで遊んで小説読んで声優をひたすら推しながら世界を作れる存在になりたい

最近の記事

SS 「お父さん」

テーマ:「未来」「科学」「倫理」 「よう、恵利、元気か?」 私の朝はそのビデオテープを再生するところから始まる 大好きだったパパ、その声を聞きながら学校への身支度をする。 「朝ちゃんと起きてるか?学校は楽しいか?」 そんな心配性で温かい声がとても大好きだった 「恵利、おはよう」 部屋の外から声がして私はビデオの再生を止め、ドアを開けた 「おはよう、お父さん」 「朝食が出来ましたよ」 「うん…」 聞き馴染みのある冷たい声で、私はリビングへと向かう そんないつも通りの朝だった

    • テーマ:「夕日」

      15分という制限時間で書いたので後半どうオチをつけるか分からなくなりましたが読んでください(投げやり) 「今日の夕日はいかがですか?」 「うーん…。58点ってとこかな」 疑似風景評論家の浮竹さんはホログラフィックで表現された橙色の風景を眺めていた。 かつて知られていた空が光化学スモッグで覆われてて半世紀、地下での生活を余儀なくされた人類はかつての繁栄を取り戻しつつあった。 しかし太陽を浴びなくなった人類はビタミンDが不足する、そうなると低カルシウム血症を引き起こしてしまう、

      • SS 喫茶店のカレー

        1「今日の昼はあそこでいいか」 そう呟きながら部屋を出た。 アパートを出て近くにある公園を通り、 住宅が並ぶ道大通りから細い路地へと入る。 歩き始めて10分、小さな喫茶店へと辿り着いた。 扉を開くとカラカランと音がする。 「いらっしゃいませ」 来客である私に対し、右奥のカウンターにいる初老の店主が挨拶をする。 私は外の景色が見える窓際で、後ろには壁がある隅の席に座ることにした。 「カレーと珈琲をホットで」 「かしこまりました」 静かな店内を見渡した。今日は他に客は居ないらし

        • SS 双子

          1 妻が妊娠した。しかも双子らしい。 初めての子供ということで不安が大きかったが、まさか双子とは。 会社の同僚や上司に報告したら、「何かあったら聞いてちょうだい。」「必要なものがあったら連絡してね」「昔、子供が着ていた服を贈ろう」と色々とありがたい言葉を頂いた。 幸い今のマンションから実家はさほど遠くはない、そのため両親も子育てを手伝ってくれるらしい。 まあ可愛い孫の顔をとても楽しみにしているのだろう。 妻の実家にも連絡することにした。 「まぁ、双子?それは

        SS 「お父さん」