「開幕戦≠1/n」2024-2025 第1節 葛飾ー北海道

久しぶりの勝利でテンションぶち上がってる間にメモ書いておきます。
無念のF2降格を受けて、更にオフシーズンにはチーム解散の可能性も報道されるなど、昨季は何一ついい事がなかったエスポラーダ北海道。
こういう時に必要なのは、まず自分たちの存在意義を確認する事が一番大事。エスポラーダは道産子のみで構成されているチームですが、そのチームが存続の危機に立たされているということは、北海道のサッカー・フットサル界の意義が問われているということと、捉えています。
エスポラーダ北海道は、北海道のフットサルを発展させるためにあるクラブというのが一般的になされる説明かと思いますが、ただその実態はどうか。チーム発足初期は、室田祐希や関口優志といった才能が育ち、日本代表まで上り詰めましたが、その後は果たしてその役目を果たせているのでしょうか?
入ってくる若手はなかなか実力を伸ばせず、少し他のチームから良いオファーがあると退団してしまい、近年はF1に残留するのがやっとな成績しか残せず、ついに昨季は降格という現実を見せられることになりました。このような現実があり、更には存続危機報道もあるなかで、今季は昇格という結果ももちろんですが、自分たちの内面の成長、一からの立て直しが必須と思います。

ここで、昨季のF2を振り返ります。
https://www.fleague.jp/records2/score/2023/teamrank.html

昨季の優勝は仙台。16試合で14勝1分1敗。2位の長野は13勝2分1敗。仙台と長野はお互いの対戦成績は1勝1敗なので、仙台は他に取りこぼしたのが1つだけ、長野は2つ。今年も長野は優勝候補筆頭だと思われることから、エスポラーダとしては1試合ずつトーナメントのつもりで勝ち残ることが求められます。更に言えば、仙台は13勝のうち8勝が2点差以内。決して簡単なリーグではなく、移動も考えるとなかなかタフなシーズンになりそうです。

昨季の葛飾は、8勝1分7敗の4位。このチームにどのような戦いが出来るかで、今季のエスポラーダの期待値がある程度設定できるのかと思います。また、先にトーナメントのつもりで、と書きましたが、まさにこの試合をものにするかどうかで、ここから先のシーズンに対するアプローチが変わってきてしまいます。その意味で、開幕戦はシーズンの中の1試合ではなく、今後の進むべき道を定めるための非常に重要な一戦でした。

試合は互いに相手の良さを出させないように、固い立ち上がりとなりました。エスポラーダの方がタレントは揃っているのかと思いますが、あまり前半からリスクをかけて攻めることはせず、まずは守備をしっかりすることからリズムを作ろうとしているように見えました。オーシャンカップの長野戦から、だいぶコンディションが上がっていると共に、自分たちの戦術の整理も進んできた印象です。
こういう試合では、どちらが先にペースを掴むプレーを出せるか、つまり最初のチャンスを決め切るか、最初のピンチを止められるか、が重要ですが、先にファーストチャンスを決めたのは長野。セットプレー前にタイムアウトをして作戦を用意した後、一度は防ぐもののそのこぼれからミドルシュートを決められてしまいました。
その後は徐々にエスポラーダが攻める回数が増えたものの、ゴールにあまり攻めるチャンスは少なく、0-1で前半終了。1失点はある程度想定内でしたが、相手の厳しい守備に若干手を焼いているように見えました。

後半になっても前半終盤の攻勢は続きましたが、展開としては五分五分。その中で同点弾を叩き込んだのは木村優太!自陣で相手を挟み込んでのボール奪取から、見事なコースに打ち抜きました。
これで一気に雰囲気を変える事に成功し、すかさず逆転に持っていけたのは強さを見せてくれたところ。三浦優のシュートのこぼれ球をゴール前で小原風輝が押し込んで逆転!今季の我らがキャプテンは気持ちもプレーも一味違います。

その後はお互いにチャンスを作るも、結局スコアは動かず2-1でエスポラーダが勝利。チームとしても個人としても課題は多々あると思いますが、まずは昨季からずっと続いていた負のサイクルから抜け出して、結果を出せたのは今季を戦っていく上で大きな財産になると思います。その意味で、この1勝はただの勝利ではなく、これから始まるエスポラーダ栄光の歴史の1ページ目となることを期待しています。

次はホーム開幕戦で神戸戦。この日見せてくれた戦いをぜひホームでも繰り広げて、会場を熱狂に包みたい。私も久しぶりにホームに行けるので、楽しみにしています。

p.s. それにしても、数年ぶり?な祝勝会のお酒は美味しかった!

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