完全試合、成らず 王座戦第3局、藤井ー永瀬
野球に例えるならば、こんな感じだろうか。8回までは相手打線を完ぺきに抑え、リードを広げて9回のマウンドに向かった永瀬。だが、たった一球の失投が逆転サヨナラ満塁ホームランとなり、完全試合はおろか、試合までも落としてしまう結末に。いずれも大熱戦だった第1,2局とは違った意味で、衝撃的な将棋だった。
両者1勝ずつで迎えた第3局、先手番の藤井としては確実に取りたい一戦。永瀬としても防衛のためには先に王手をかけておきたいところで、序盤の作戦が注目された。果たして、後手番の永瀬が採用し