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インフラ男性の威を借りて

かっこいい人=男性の時代が続いて、その中でかっこいい男性の威を借りて生きる男性という枠があったのだと思う。
私の知り合いらは、コロナ禍の事があってから「思考放棄して従順にマスクと自粛を続けるおとなしすぎる国民」の対照的な存在としてヤンキーを美化するのだけど、ヤンキーと共に育った私からすればあいつ等は結構女々しい。すぐ泣く。弱いものいじめる。自分より弱い存在を性の対象として狙う。
戦争に行けば最初に脱落する。たぶん。
強そうでいて、所詮は枠に守られた弱い連中の集まりだった。

そういう枠が、昨今では無くなった。
強さとかかっこよさは、枠ではなく個として計られるようになり、いつもSNSでアウトプットされ比べられごまかしが効かない。
その上、求められるのは鬼滅の刃みたいな清潔で倫理が隅々まで行き届いた強さとかっこよさだ。
それについていけない人は、神経症になってひきこもる。ヤンキーになるかわりに。

なよいなよいと言われる若年男子だけど、腹芸おじさんと対極の存在で、本質的には強いかもしれない。

ヤンキー的な威を借りれない今頃、今度は「男性は社会のインフラを担っているのだから」と言って女性をくさす男性が出てきた。
それは事実だとは思う。
私も危険作業に従事して、多くの男性と共に、インフラ担ってきたから。
ところであなたは?
インフラ男性の威を借りている男性が、オフィスで背中丸めながらホワイトカラーやってたら、結構面白い。背負ってるリスクは精々「仕事出来ないクソ上司・話の通じないクライアント」くらい。
それで、ポッケの中の携帯の、マッチングアプリの通知を気にするだけの毎日ですか。

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