Metashape standard 版でもオルソ画像を出力する裏ワザ【山岳DX】
オルソ画像を出力したい!
SfM-MVS ソフトウェアを代表する agisoft の「Metashape」ですが、廉価版であるstandard 版には残念なことにオルソ画像を出力する機能はついていません。そのため、オルソ画像を出力するには3Dモデルを出力してから CloudCompare などの別ソフトに取り込んでからオルソ画像を出力する、もしくは Metashape professional 版か RealityCapture などの別の SfM-MVS ソフトウェアを使う必要があります。
しかし、実はちょっとした工夫をすれば Metashape standard 版でもオルソ画像を出力することができますので、その方法をご紹介します。
オルソ画像の出力方法
まずは3Dモデルまで普通に処理します。今回は某所の登山道補修事業が行われたの現場の3Dモデルを用意しました。
ここから、オルソ画像を出力したいのですが、まずはモデルを複製します
そして複製したモデルのテクスチャーを作り直します。その際、「マッピングモード:」を通常だと「UVを保持」となっているところを「オルソ画像」に変更して、テクスチャーを構築します。
そして、そのテクスチャーをエクスポートします。
その際、ファイルの種類を「.png」して、「アルファチャンネルを書き込む」にチェックをいれておきます。すると背景が透明になって使い勝手が良いでしょう。
こうして出力されたとテクスチャー画像を開いて見ると、そのままオルソ画像になっています。
このように Metashape standard 版でもオルソ画像を出力することができました。このオルソ画像を QGIS でジオリファレンスするなど、いろいろと使い道が考えられますね。是非、皆さんもオルソ画像を出力してみてください。
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