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〜大雪山列伝〜 其ノ肆


人間味の少ない、或ひは全く是迄人間との交渉を少しも有していない山々谷々のみであることを知り、然もその奥深い核心をなすこの地点に立つ自分たち四人の存在を思ふと、一種恐怖の感情にも相似た強い自然の圧迫を犇々と胸に感じないわけにはゆかないのである。

ーーー大島亮吉(大正昭和時代前期の登山家)

「石狩岳より石狩川に沿うて」(大島亮吉)より

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