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2024/3/14思ったより早くバレた話

現在読んでいる本は「変な家」。映画になって話題+kindleのおススメにあがってきたため読み始めたが、建築には興味も学もない私でも数ページで作品に引き込まれた。基本的には家の間取り図を見ながらおかしな部分を見つけ、それに対して推理を巡らす展開なのだが、私も途中なのでどんな結末を迎えるか分からない。

今も昔も悪が栄えた事はないと言うが、いくつかの完全犯罪もあり、バレてない=栄えと言っていいか分からないが、時効寸前に逮捕された福田和子元受刑者のような場合だと「悪はやっぱり栄えない」と言ってもいいと思う。

昨日意を決して、家内に内緒で自作PCを組むべくPCショップへと赴いた。この時の決意は固く、自分を追い込むためにも「ご新規・ご相談カウンター」にまっしぐらで、「(PCの)相談に乗ってください!」と伝えた。
この強い決意に対して、男性の店員さんは落ち着き払った様子で「では準備いたしますので少々お待ちください」と言い残して紙とバインダー、滑りのよさそうなボールペンを準備した。

「ではまずご予算はどれくらいでお考えですか?」と核心を突いてきた。
この金額を伝えたところで、それをめがけてパーツを選び、PCの使用用途を聞きながら完成に向かうと同時に、「いくらぐらいなら家内に怒られないか」をてんびんにかけて慎重に金額を伝える。
こちらは慎重に慎重を重ねて答えているにも拘らず、店員さんの声は軽く、そして高く、「どの順番でパーツを決めていくか、余った予算で最後の部品に割く予算を決めましょう」と予算一杯で考えてくれる気満々なのが伝わった。

各パーツの陳列棚へ歩きながらこの「パーツを使いたい」とある程度下調べしてきた知識の中で、希望を伝えると軽く、高くいいお返事で案内を続けてくれる。
ひととおり決まったため見積書を作ってくれ、さらにこの構成が無駄ではないか、意味あるパーツ選びになっているか、客(えぞひぐま)が重視しているポイントは押さえられているか、を各専門スタッフとWチェックをしながら確認してくれる(とても親切だ)。

案の定、各スタッフが構成についてアドバイスをくれたのだが、「このパーツは高いので、こちらのパーツが効果が同等で値段がべらぼーに安いです」とか、「この部品はあなたの希望を叶えますが、逆にこんなデメリットがありますので、こんなご提案はいかがですか?」とか、「組み立てる時にここに注意してください、みんな結構悩むポイントです」と親切に説明、提案してくれて、再度見積書を作り直したところで比較すると、2万円ぐらい安くなった。

支払の段になり、なるべくバレるのを遅らそうとしたり、少しでも怒られを軽くしようとして分割払いにしたり、宅配の日時指定を考えたりしたのに、帰宅後1時間で宅配業者から「この日に荷物届けますよ!送り主はPCショップさんですよ!」と言うメールが家内に届き、無事に怒られたのである。
支払時にも「なるべく怒られるのを遅らせたいので・・・」と話したが、配送業者はそんな都合を言ってられない、「荷物持って行くので在宅しててね」と言うのは当然だ。

PCを買う事は悪ではないが、内緒で高額な買い物をし、どうせバレるのに画策した事は小さな悪だと思う。
そんな小さな悪でさえ栄えさせない世の中、私に大きな悪事を働く事はできそうにないと悟った。
PCを組むのが楽しみだ♪