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2024/3/31宝塚歌劇団所属の女性転落死についての私見(追記)

阪急阪神HDの社長、歌劇団理事長の会見が行われ、ようやく謝罪が行われました。世間的にはこれで幕引きとなると思います。
しかし、ご遺族のコメントにあったように娘さんは返ってきません。まずは事実を認めさせ、謝罪を求める事が第一でしたが、これはご遺族にとっては入口であり、阪急阪神HDや歌劇団にとっては出口との認識だろうと思っています。

ここまでの隠ぺい体質は、昨日今日できた訳ではなく根深い問題だと思います。「清く、正しく、美しく」との理想を掲げてはじまったはずですが、いつの間にか歪んでしまっていました。しかしこれは自分たちが作った劇団風土、企業風土であり、正すのも自分たちでなければなりません。

今回の件は、今までの劇団員の自死と違い大きく世間に知られました。そして責任ある立場の人が謝罪の会見を行いました。この事をきっかけに変わらないと今後も変われないと思います。

西の宝塚、東の東大と言われ狭き門を夢と希望を胸にくぐった多くの生徒、今後その世界を目指そうと夢を抱く生徒のためにも変わらないといけません。一人の尊い命とそのご遺族が大きな闇に光を当てようと穴をあけました。どうかその穴を時間とともに風や土を使って塞がないでいただきたい。
闇深い場所ではなく、かつて光にあふれた場所だった事を思い出していただきたい。

ご遺族が、娘さんのいた場所を悔やむ事のないように、これ以上悲しませないでください。夢や希望を与える場所が、絶望を与えないでください。