秋よ春よ。 2019.10.15
鮎釣りが終盤を迎え、川の色は澄み始め、川面を滑る風はいつしか涼風に変わる。朝晩は、めっきり気温を下げて、日課の朝の散歩は、半袖から出た腕やビーサンの素足が冷たく感じ始める頃。そんなとき現れる大好きな花がある。金平糖を散らしたようなミゾソバだ。
赤に近い紫と白で構成される花は、紡錘状の蕾の固まりがすでに花の趣があるが、そのひとつひとつがまた開花するのである。文字通り溝のような場所に群落を成し、黄緑の葉と茎の上に多くの花が付く。茎が長いので、秋風に揺れるリズムはゆっくりに見える