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音楽素人のライブ後記 vol.06

BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR
 2018-2019【侵略】
@新木場STUDIO COAST
2019.1.12
(初)

BAND-MAIDを知ったきっかけは、
昨年リリースの『WORLD DOMINATION』。
聴いてすぐに、
もっと早く知りたかったと思った。

同系統で「FLiP」というバンドがいる。
大好きで、
何度もライブに行った。
なのに2016年3月に解散してしまった。
それからずっと、
代わりになる音楽を求めていた。
ようやく出会えたのだ。

そしてついにこの日、
初の「お給仕」へ。

そこには、
求めていた以上の音楽があった。
代わりというより進化だ。
嬉しかった。
少し泣きもした。
2年後には、
武道館に立っているかもしれない。
そんな夢を託しても良いと思った。

最後のは決して感情論ではない。
なぜなら、
目を見張るほどの、
セルフプロデュース能力の高さを、
見せつけられたからだ。

彼女たちは、
気を衒っているわけではなく、
「メイド服を着たロックバンド」を、
地でやっていた。

現にBAND-MAIDは、
メイドを日本の文化と高らかに謳い、
海外発信・公演も積極的に行っている。
YouTubeのチャンネル登録者は、
実に約7割が海外ユーザーだ。
この日も、
海外のお客さんを随所に見かけることができた。
メイド服をアイコン化してしまうところが、
非常に戦略的であり、
時代にもマッチしている。

そして肝心のライブもまた、
見事だ。

まず楽曲がそもそも、
ライブ映えを意識して作られているのが大きい。
ハードロック調で、
バッキングはかなり激しい。
BPMも概して160越えだ。
でも一方でメロディは、
激しく複雑なところもありながら、
サビでは音数を減らしたり、
観客とsing alongできる場所を作っていたりする。
しかもツインボーカルゆえ、
ツインの華を最大限に活かすために、
随所にキメを組み込んでいる。

激しいノリ。
一緒に歌える。
キメ。
一度体感したら、
また行きたくなるに決まっている。

しかも、
そんなライブ映えする楽曲を
メイド服で演奏してしまう。
なんというギャップ。
強烈なブランディングだ。

演奏技術も高かった。
ベースは重層感があったし、
ドラムは攻めのリズムキープでグルーヴがあったし、
ギターは音に感情が乗っていた。
SAIKIさんも伸びやかな声で良かった。
小鳩さんの声も芯が強いし、
キャラも立っている。

とにかく、
圧巻のライブパフォーマンスだった。

5人とも負けず嫌いで、
プロ意識も高いし、
彼女たち自身が面白いと感じていることは、
時代とも合致している。
技術的な伸びしろもまだまだある。
正直、
底が知れない。
ライブハウスには収まらないのでは。
アリーナクラス、
そして武道館も狙えると思う。

これからって時に、
ライブを観れて本当に良かった。
今年は海外ツアーも控えているから、
ますます飛躍の年になりそう。
楽しみ。
応援していますっぽ。


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