音が煌めく 小林愛実さん ピアノ・リサイタル 2024/12/8
スケジュールが合えば、必ず聴くようにしている小林愛実さん。ここ数年もちょくちょく聴いています。
こちら、noteに投稿し忘れていました💦
今回は(も)、取り組み中のシューベルトが聴ける!ということで、いそいそと。
シューベルトとシューマンは7月と同様ですが、ショパンはソナタです。
シューベルトの新しいCDをリリースされたばかりの愛実さん。会場ではそちらも販売されていました。
今回は前方左側の良席。愛実さんの煌めくような音が頭上から降ってくるような感じでした。
スタインウェイの方が開演直前まで非常に念入りに調律されていました。5分前にまだ前方のところが外れた状態で、ハラハラしたのでした。休憩中も再度細かく調律。愛実さんの繊細な音を実現させるためには、細やかな調整が必要なのだと思います。
シューベルトの即興曲はキレがよかった。今練習中の、Op.142-4は、普通に弾くと単調なつまらない曲。それが、味わい深いものに表現されていました。そして、スケールが多いのですが、もうとろけるような・・・✨どうやったらこういう風にできるの?(ちなみに、先生にこの話をしたら「子供の頃から死ぬほど練習してるからね😄」とのお答えでした。そりゃそうだ。)
愛実さんの巧さが際立ちました。
シューマンは、ガラッと変わって、お母さんが子供をあやすような優しい音。
そして、ショパンのソナタはダイナミックに!さすがショパンコンクール4位の方です。
「サントリーホールに咳をしにいらっしゃいましたか?」と、思ってしまうほどの咳音がありましたが、聞き流し😷
音楽を充分味わいつつ、反田さんは今日はどこにいるのかな?と、キョロキョロしていました。
すると、なんと、アンコールで登場!
CDに入っているシューベルトのロンドをお二人で演奏。反田さん、愛実さんを心から応援していて、大好きなんだなあ💕ほっこりしました。
最近は、公演によって、カーテンコール時のみ写真(動画ではありません)撮影OKとされているものがあります。この公演も同様でした。
しかし、中には動画を撮影している方(後ろからみてよくわかる)がちょくちょく。時々、写真撮影NGの公演のものも撮る人も。SNSにあげちゃうんですよね。そこに「いいね」がついたりするから、またやっちゃうんでしょう。
この日は、もっと酷かった。
前列の女性が、アンコールの演奏10分を全部動画で撮影。顎にスマホ近づけてお隣の方には見えないように隠していたので、NGなのはわかっているはず。ただし、後方からはまる見えです。気にしなければいいのですが、私の席からステージを見ると、嫌なことに目に入る場所。真後ろだったら、声かけしたところなのですが、微妙に遠い。スタッフの人に目配せしたのですが、気付いてもらえませんでした。
彼女はそれをSNSにあげて、承認欲求を満たしたのでしょうか?その姑息さが伝わってきて、本当に不愉快。折角のアンコールに集中できず、本当に残念でした。
歌舞伎座では、写真撮影や動画撮影をした場合、スタッフの人が声かけしてデバイスからそれらを削除させられます。サントリーホールもそのくらいやったらいいのではないでしょうか。
あとは、もっとアナウンスを。最後の休憩時間に「カーテンコール時の撮影についてのルール」を明確に伝えるべきだと思います。
愛実さんの新しいCD。配信で聴いていますが、素晴らしいです。