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Apple AirTag は愛犬の迷子対策になるのか

AirTag 発売当初から気になっていた「愛犬の迷子対策に使えるのか?」を自分で少し試してみたので、知り合いに説明するようにまとめておこうと思います。

※AirTag の細かな使い方には触れないので、他の方の検証動画を貼っておきます。

結論:万全ではないが、お守りとして付けておく価値あり

結論から言うと、愛犬の迷子対策としては万全とは言えません。
ただ、高価なGPS発信機のような広範囲に動く対象を探すことには向いていませんが、比較的手頃な価格で万が一愛犬が逃げ出した際の対策の1つになりそうです。

AirTag はペットの追跡には使えない?

AirTag によるペットの追跡について調べると ITmedia の「AirTagで子どもやペットを追跡しないで Apple幹部語る」という見出しの記事にたどり着きました。

ただし、記事の元になっているインタビューを読むと

ペットに AirTag を付ける場合、「もしそうするなら、動いているペットが "探す" ネットワークに登録されているデバイスの範囲内に入るようにして、その位置を追跡できるようにする必要があります」と述べています。

と書かれており、あくまで「あんまり向いていないよ」という表現に留めている印象でした。

なので、AirTag はペットの追跡には向いていないが、禁止されていたり、全く使い物にならないわけではありません。

どんな状況で機能するか

AirTag の大まかな特徴は以下の通りです。

- Map上に AirTag の位置を表示
- 範囲内(10m程度)にある場合は AirTag がある方向と距離を表示
- 対象が動いている場合は範囲内にあるということだけ分かる
- 紛失時は持ち主以外の iPhone 経由で位置が分かる
- 見つけてくれた人の iPhone に持ち主の連絡先を表示できる

なので、

- 迷子になった愛犬が夜間などにジッとしている場合に近くを通ると正確な方向と距離がわかる
- 愛犬が移動しているときは数分前の位置から探索範囲を絞ることができる
- 見つけてくれた人が迷子犬情報を知らなくても直接飼い主に連絡できる

といったことができます。

正確な方向と距離が分かるのは10~40mくらい

正確な方向と距離が分かる距離については多くの記事で「10m程度」と書かれていますが、実際に遮蔽物の無い広場でやってみると40mくらいから AirTag までの距離を表示してくれたので、状況によっては広範囲に探索できそうです。

こんな子には向いていないかも

1. 音に敏感な子
AirTag は紛失時に他の iPhone が近くにあると AirTag 自体から音が出ます。
この音を聞いて逃げ出してしまうような音に敏感な子に付けると、返って探すのが難しくなる可能性があります。

2. 小型犬・超小型犬
AirTag は重さ11g程度、サイズは500円玉より少し大きいくらいなので、中型犬以上の子には気にならないと思いますが、小型犬や超小型犬の子には少し大きいかもしれません。

3. 極端に人の少ない地域に住んでいる子
AirTag の最大のメリットは他の iPhone から位置情報を共有してもらえることです。なので、そもそも人が少ない山の中での行動が多い子にはあんまりメリットがないかもしれません。

我が家での使い方

シリコン製の AirTag ケースを首輪に付けて使用しています。
通常のキーホルダー状のケースだとお散歩や食事中にちょっと邪魔そうだったので、以下のタイプに変えました。

玄関を開けたときに飛び出してしまうようなケースもあると思うので、首輪は付けっぱなしで常に AirTag を付けている状態です。

まとめ

万全な対策とは言えませんが、もし使えなくても鍵や財布に付けて使えば無駄にはならないので、試して見る価値ありだと思います。


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