見出し画像

構造計画 なんのためにやる?

構造計画に取り組み始めても
何のためにやっているのかわからず取り組んでいる方もいます
何事も目的をもって取り組まないと迷子になってしまいます
その目的ともなる構造計画のメリットは大きく4つ
★不陸事故を減らせる★
★コスト削減になる★
★社内工数の削減★
★他社との差別化になる★

構造計画をすると構造が合理的になります
力の流れ方がスムーズになるんです
そうなるとどうなるのか??
上記メリットを解説します

★不陸事故を減らせる★
梁の上に柱や耐力壁・支持壁を載せたり
梁に梁を架けてさらにその梁に梁を架けてさらに…ということを減らせます
不陸事故が起きてしまうと住んでいらっしゃる方は
一生その傾いた揺れやすい住まいで生活しなければなりません
ご自身の設計した家がそんなことになっていたら…
地震で倒壊するくらい怖いですよね

★コスト削減になる★
梁の上に柱や耐力壁・支持壁を載せたり、梁に梁を架けていると強い梁が必要になります
つまり梁のサイズを大きくしたり、強度の高い樹種の木が必要になります
そしてそれはその直下の基礎にも影響が出て、鉄筋の量が増えます
これが合理的な構造になると上記のコストを削減することができます
また合理的な基礎になると、立上りの量が減って
コンクリート・鉄筋を減らすことができます

★社内工数の削減★
構造が合理的でないと
品確法の計算や許容応力度計算をした際にエラーが出ます
そうすると余計な柱や耐力壁が追加になり、
それを解消するために間取りを変えたり
あるいはお施主さんに説明したり
ひいては構造設計者からもお施主さんや施工業者からも嫌な顔をされます
合理的な構造になればこのやり取りを減らすことができて
時間的猶予ができたり、精神衛生上もよくなります
そしてこれを社内みなさんが理解することによって
共通言語ができて風通しのよい環境になります

★他社との差別化になる★
自社で構造計画のルールを作って
プランの説明をする際にそのルールを簡単に説明して
構造計画チェックをお施主さんの目の前でやってみせます
するとお施主さんは検討している他社のプランや
ネット上のプランをチェックし始めます
そして世のほとんどのプランが構造計画できていないことに気付きます
そうすることによって、他社を批判することなく
信頼が勝手に向上していきます

構造計画をすることはこんなにもメリットがあります
これから構造計画に取り組む方
是非これらの中でみなさんに合った目標をもって
取り組んでみてはいかがでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?