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「関東ローム層」について

「関東ローム層」。私自身、この言葉は知っていますが、正直、ほとんどわかっていないことに気づきました。そこで、今回、関東ローム層について、調べてみました。


〈目次〉 
1.関東ローム層の概要
2.関東ローム層があるエリア
3.ロームと関東ローム層について
4.関東ローム層の特徴 
(1)農業の土壌として
(2)地盤の強度について


1.関東ローム層の概要
関東ローム層とは、元々は関東地方の台地や丘陵に広く堆積する火山灰層のことです。

赤土と呼ばれる赤褐色の土層で、火山灰で構成されているため、風化して粘土質になっているといわれています。

2.関東ローム層があるエリア
関東ローム層は、関東地方西側の富士山・箱根山・愛鷹山などの火山や、北側に当たる浅間山・榛名山・赤城山・男体山などの火山から関東平野に降った灰が風や水によって流されたりして、できたものです。

その降灰地域から都道府県で考えると神奈川・東京・千葉・埼玉・茨城くらいと言われています。


3.ロームと関東ローム層について
「ローム」とは、土壌に含まれる砂と粘土の割合を示す土の特性を示す言葉です。
関東エリアにおいて、このロームで構成された地層のことを「関東ローム層」と呼びます。


4.関東ローム層の特徴 
(1)農業の土壌として
一概には言えませんが、地質学的に「ローム層」はあまり農業に適しているとは言い難いです。

その理由としては、火山灰の降り積もった土地なので、土地自体に植物の生育に必要な栄養分が少なく、また台地や高台が多いこともあって、農業用水の確保に難点があります。

ただ、関東ローム層には、適度に砂がまじっています。このことで、保水性も透水性もある土壌性質を持っています。

このことで、関東ローム層の土壌は、農業用地として活用されています。

(2)地盤の強度について
東京の地盤は液状化したりするので「もろい」と勘違いされますが、これは江戸時代以降の埋め立て地について言えることです。

本来の関東ローム層は、粒子間の結束が強く、自然の形であれば非常に地耐力もある強固な地盤なのです。


以上

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