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ユング心理学/ 『シンクロニシティ』について



〈目次〉
1.シンクロニシティとは
2.身近で起こるシンクロニシティの具体例

1.シンクロニシティとは
ユング心理学におけるシンクロニシティの意味を一言で言うと「因果関係がないことが類似性や近接性を持つこと」です。

因果関係とは「結果」と「直接的な原因」の関係のことですが、シンクロニシティでは「直接的な原因とは無関係に思えること」と「結果」の間に関係性ができます。

ユングはシンクロニシティが起こる理由を「集合的無意識によるもの」としました。

集合的無意識とは、個人の心理より心の深層にある「無意識の層」のことで、普段は意識できない領域のことです。

「表面上の因果関係はなくても、無意識の層においては繋がりがあるため、シンクロニシティが起きる」とユングは提唱したのです。



2.身近で起こるシンクロニシティの具体例
シンクロニシティは、普段の生活のいろいろなシーンで常に起きています。


「たまたま」と思っていたけれど、実はシンクロしていたということに後から気づいて、驚く場合もありますよね。

次は、身近に起こるシンクロニシティの具体的な事例を紹介します。


■贈られた物が壊れる→贈ってくれた人の身に何かが起こる

友達からもらったぬいぐるみの足が急に取れてしまい、何となく不安を感じていたら、実はその友達自身が事故で足の怪我をしていた…という事例が挙げられます。

ぬいぐるみが壊れたことと、友達の事故は何の関係もないのですが、不思議な偶然を感じますよね。

ぼんやりと不安を感じた理由はわかりませんが、第六感や虫の予感といわれるテレパシーのような感覚だったのかもしれません。


■昔の友人をふと思い出す→その友達から連絡が来た

ふと昔の友人のことを思い出し「最近、どうしてるんだろう」と思っていたら、その友達から連絡が来て驚いたという経験はありませんか?

逆に近頃会っていなかった友人のことを思い出して、なんとなく連絡したら「今、ちょうど君のことを考えてたよ!」と相手に驚かれた、なんていうこともあるでしょう。

その場にいないはずの人の悪口を言っていたら、急にその人が現れてびっくりしたというケースも少なくありません。


■ふと昔通っていたお店に足を運ぶ→今月で閉店だった

昔よく通っていたお店で、最近はあまり行くことがなくなっていたのに、突然行きたくてたまらなくなり足を運んでみたところ、今月で閉店だったというケースもあります。

特に思い出すようなきっかけもなく、お店から連絡があったわけでもないのに、ふと行きたくなったのは不思議ですね。

理屈では説明のできない感覚が「閉店する前にもう一度行きたい」という気持ちを呼び起こし、実際に行動を起こさせたのかもしれません。


■欲しい物ができた→情報をよく見聞きするようになる

電化製品をそろそろ買い換えようと思い始めると、電車の中でセールの広告を目にしたり、たまたま手に取った雑誌で新製品の紹介を見たりするようになりますよね。

検索して関連した広告が出てくるようになることはありますが、それ以外でもなぜか情報を頻繁に見聞きするようになってきます。

欲しいと考えていることと、その情報が次々に入ってくることとの間に関連はないはずです。

そうにもかかわらず、まるで意識の変化が現実にも影響を与えているような経験をした人は多いでしょう。


■なんとなく郵便受けを見に行く→楽しみにしていた商品が届いた

注文して楽しみにしていた商品があり、まだ届く時期ではないけれど、なんとなく郵便受けを見に行ったら、ちょうど自宅のポストに届いたという人もいます。

期待していなかったのに、急に郵便受けを見に行こうと思ったことと、思った以上に早く届いたことは、ただのラッキーな偶然なのでしょうか。

郵便屋さんの来る時間と、郵便受けを見に行くことを思いついた時間が、たまたま同じだったのも不思議ですね。


■親友や恋人と行きたい場所ができた→相手も同じことを考えていた

親友や恋人と行きたい場所ができて、今日言おうかなと考えていたら、相手も同じことを考えていて、先に相手からその場所へ行こうよと誘われ驚くこともありますよね。

自分の考えを読まれたようで不思議な感覚ですが、仲の良い相手とは発想や趣向が似てくるので、実際に話をしなくても考えが伝わることはよくあるでしょう。

話をしてみると、偶然同じ紹介記事を読んだり動画を目にしていたりして、行きたくなった経緯までも同じということもあります。


■なんとなく嫌な予感がした

旅行の前になんとなく嫌な予感がして、実際に行ったら急なアクシデントが起き、計画していた予定が台無しになったという話もたまにありますよね。

特に霊感があるタイプやネガティブ思考でもないのに、なぜか「よくないことが起きそうな気がする」と感じるような不思議な感覚は、誰しもたまには経験することです。

そのような悪い予感があるときに、考えすぎだろうと無理に出かけると、予感が的中してしまうことも少なくありません。


■夢で見た光景が現実に起こった

初めて行ったはずの場所なのに既視感があり、思い出してみたらそこは夢で見た光景と同じだったという経験はありませんか?

夢の中で起きたことがそのまま現実になったり、微妙に違うとはいえほとんど夢の通りになったりと、予知夢のような夢を見たことがある人は意外と多いといわれています。

頻繁に同じシチュエーションの夢を見ると感じていたら、後日何か重要なことが起きる前兆だったと驚く場合もあります。



引用元:  「ハッピーライフ」ホームページ

以上

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