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自然薯



〈目次〉
1.自然薯(じねんじよ)とは
2.自然薯の特色と働き
3.自然薯の葉、葉柄などの特徴
4.自然薯の料理 (写真ギャラリー)


1.自然薯(じねんじよ)とは

日本原産の野生種で、その他の山芋(長芋、大和芋など)とは別物である。    

古来より滋養強壮食として珍重され山菜の王者と呼ばれ親しまれてきた。また漢方名「山薬」と呼ばれいろいろな効用が説かれている。

栽培されている長芋やイチョウ芋、大和芋などをまとめて「ヤマイモ」と呼ぶこともある。
一方、自然薯は「ヤマノイモ」と呼び、山に自生する。

栽培されているものは、中世頃に中国から日本に伝来したもので、自然薯(ヤマノイモ)とは別物である。 

自然薯は、日本原産の野生種で山菜の王者と呼ばれ古来より親しまれてきた。

春には新芽、秋から冬にかけてムカゴとイモを採取する。イモは粘りが強く、とろろめしは格別に美味しい。

2.自然薯の特色と働き
自然薯の大きな特色は、良質の澱粉質に加え、アミラーゼなどの酵素がたくさん含まれ、食べたものを速やかに消化吸収する作用がある。

また、カルシウム、鉄分、リン等のミネラルやビタミン類も豊富で、新陳代謝や細胞の増殖機能を促進する作用も著しく、疲労回復、虚弱体質の改善、食欲増進、免疫力を高めかぜ予防にも効果がある。

古来より精のつく滋養強壮食として一般に用いられてきた他、漢方薬でも“山薬(じょよ)称し、珍重されてきた。

また、最近になって自然薯にだけ含まれるディオスゲニンと言う物質が、若さの維持やホルモンバランスに関係しているDHEAを増やす役割があるということも分かってきた。


3.自然薯の葉、葉柄などの特徴
自然薯は、山中の雑木林ややぶ、荒地に生えるつる性の多年草である。葉は先のとがった細長い心臓型で、長さは6~10センチ。

5センチほどの葉柄(ようへい)があり、茎に対生する。夏に葉の付け根から花穂を出し、白色の小花を多数つける。

雌雄異株で、雌花は垂れ下がり、雄花の穂は立ち上がる。秋に、葉の付け根に直径1センチほどのムカゴをつける。

地下には塊根がある。5年くらいした自然薯は、多少よじれながら地下深く伸びて、しだいに太くなり、長さ1メートルを越すものもある。

春になるとイモの頂端から発芽して、夏までにはイモの養分は使い果たされるが、新たにより大きなイモが晩秋までに育つ。



4.自然薯の料理 (写真ギャラリー)

とろろ


磯辺揚げ


蕎麦 とろろのせ


ふわふわ焼き

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