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『レイライン』とは

『レイライン』とは何か?そして、『レイライン』でつながる日本の神社と聖地について、ご説明したします。



〈目次〉
1.レイラインとは
2.レイラインが存在する理由(諸説について)
3.出雲-玉前レイライン


1.レイラインとは

レイラインとは、古代の遺跡や神社、仏閣、巨石群を地図上で線で結んでみると、なぜか直線状になるところがあります。そのラインのことをレイラインと言います。


2.レイラインが存在する理由(諸説について)

・自分たちの領土はここまでというラインを示す説

・地形的な理由でそうなったという説

・天体や星の動きを示すという説

・春分の日と秋分の日の太陽の通り道(ご来光の道)という説

・名だたる聖地を繋がっている。神様の意思、エネルギーの流れ、という説


これら諸説があることを知りながら、日本の神社、聖地をめぐってみると、感じ方が変わってくると思われます。 


3.出雲-玉前レイライン
日本列島には、いくつか有名なレイラインがあります。今回は、その中でも一番有名な「出雲-玉前レイライン」について、ご紹介したいと思います。

次にあげる神社や聖地がつながっています。

出雲日御碕神社
出雲日御碕(ひのみさき)神社は、島根県の半島西端にある神社で、御祭神は日沈宮(ひしずみのみや)に天照大御神が、神の宮(かみのみや)には素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られています。

千葉県玉前神社
千葉県にある玉前神社は、平安時代にはすでに朝廷や幕府からの信仰も厚く「明神大社」として延喜式に記されているほどです。江戸時代の火災により、多くの宝物が焼失したため、神社の由緒について詳細はわかっていません。

富士山
言わずと知れた日本人の心のふるさと、左右対称の綺麗な稜線が非常に美しい御霊山です。

富士宮口からの山上には浅間大社の奥宮が鎮座しています。御祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)です。

河口湖の方から昇ると、その頂上には久須志神社が鎮座しています。御祭神は、大名牟遅命(おおなむちのみこと)、少名彦命(すくなひこのみこと)です。


・七面山
法華経を広めたひとりである日蓮聖人が、1274年に山梨県の見延山に拠点を構えたことで、見延山の西方に位置するこの七面山(しちめんさん)も法華経の聖地と呼ばれるようになりました。 

山梨県の南部に位置する標高1,989mの山で、日本二百名山にも数えられています。


・金華山

金華山は、岐阜県南部に位置する標高329mの山です。比較的平野である岐阜市の真ん中にあり、夜景を観に来る市民の憩いの場所にもなっています。

金華山には水源もあり、水の流れは長良川などのいくつかの川となり、伊勢湾へと流れていきます。この地域に水や金に関する地名が多く見られるのは、水に恵まれた土地である反面、洪水なども多かったため、陰陽五行の観点から、「水」を制するために「金」をあてたためです。

そんな金華山周辺の土地の持つ諸問題に尽力した人物として、第十二代・景行天皇の兄である五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)がいます。地域の政治、土木、農業、軍事関係で活躍したそのご神徳を讃えて、伊奈波(いなば)神社の御祭神として祀られています。



伊吹山
伊吹山は、滋賀県と岐阜県にまたがる標高1,377mの山です。

古事記では日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊吹山の神と戦う場面が出てきます。神は白い猪とされています。

伊吹山の山道・三合目には、日本武尊が白い猪に出会った場所とされる場所として、像が設置してあります。はるか昔には、伊吹山に白い猪が生息していたのかもしれません。


・琵琶湖 
琵琶湖は滋賀県の日本最大の湖です。縄文時代の丸木舟も発掘されており、古代から海上交通路として利用されていたようです。

10万年とも言われる琵琶湖の歴史の中で、生物たちは独自の固有種が多様に確認されています。119本の周辺の河川が流れ込んでいることからも、人間を含めた生き物たちにとって大切な水のハブと言えます。

・竹生島
竹生島は琵琶湖内の北側に浮かぶ島です。島全体が火成岩の一種である花崗岩(かこうがん)でできており、かつてこの周辺で凄まじい大噴火があったとの調査報告もあるようです。竹生島の港付近の土産物店の店員さんも島外から通っているので、夜は無人島になります。

古代から、島自体が信仰の対象になっていたことが知られており、日本三大弁財天のひとつに数えられている都久夫須麻(つくぶすま)神社には、御祭神の市杵島比売命のほかに浅井姫命という神様が祀られています。実は、竹生島誕生の秘話には、この浅井姫命という神様が関わっているのです。

・大山
鳥取県の大山(だいせん)は、標高1,729mで鳥取県のシンボルとしても有名な日本百名山に数えられる山です。

基本的には火山なのですが、現在は活火山ではないようです。やはり古代よりこの大山をご神体とした信仰があったようで、大山の古い呼び名である「大神山(おおがみやま)」を冠した大神山神社の奥宮がご鎮座しており、その創建は不明で、仏教の影響で社殿が建てられ始めたのが平安時代頃からとのことです。


以上

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