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DCブランド/ 80年代を物語る社会的なブーム


DCブランドは、1980年代に日本国内で広く社会的なブームとなった、日本のアパレルメーカーによる高級ファッションブランドの総称である。

また、「DC」とはデザイナーズ(Designer's) & キャラクターズ(Character's)の略称にあたる。

〈目次〉
1.概要
2.DCブランドの流行を促したファッション誌(例)
3.主なDCブランド(例)
①ISSEI MIYAKE(イッセイ ミヤケ) 
②COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)
③ Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)
④ TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)
⑤ MILK(ミルク)

1.概要
DCブランドは、単品大量生産の大手メーカーの既製服に対するものとして、デザイナーの個性を活かした定番を作らない多品種少量生産の服作りを志向した。

1970年代後半、渋谷パルコのパート2ラフォーレ原宿といったファッションビルがそれらの個性的なブティックを集め、若者に向けて情報発信した。そのことがDCブランドの流行の発端となった。

1980年代初頭、DCブランドは若者たちに受け入れられた。1984年頃からは若者だけでなく中年層にも広まり、1985年には渋谷・新宿などにある丸井がDCブランド中心のファッションビルとして生まれ変わった。

そして、1986年に「DCブランド」ブームは最盛期を迎えることとなった。  

DCブランドの自社の服を着て接客する販売員は「ハウスマヌカン」と呼ばれていた。

流行したハウスマヌカンのヘアスタイル


しかしブームになることで既製服のほとんどが「DCブランド風」になってしまう事態を招いた。

加えて、流行りのデザインとスタイルがめまぐるしく変化するDCブランドに対し、反発が起こり始めた。

その結果、1988年頃からは「シンプルで飽きのこない定番アイテムを品よく着こなす」いうコンセプトの「渋カジ」へ若者を中心に流行が移っていった。


2.DCブランドの流行を促したファッション誌(例)

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POPEYE


3.主なDCブランド(例)
①ISSEI MIYAKE(イッセイ ミヤケ)
「ISSEI MIYAKE(イッセイ ミヤケ)」は、ファッションデザイナーの三宅一生氏が1971年に設立したブランド。

②COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)
「COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)」は、ファッションデザイナーの川久保玲が手がける日本のブランド。

③Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)
「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」は、ファッションデザイナーの山本耀司が手がけるブランド。

④TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)
「TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)」は、ファッションデザイナーの菊池武夫が1984年に設立したブランド。

⑤ MILK(ミルク)
「MILK(ミルク)」は、ファッションデザイナーの大川ひとみが立ち上げたブランドで、国内のロリータファッションの草分け的存在として知られている。


参考元: 「READY TO FASHION MAG」Webサイト、「ウィキペディア」

以上

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