東京都江東区「砂町銀座商店街」について
「砂町銀座商店街」は東京三大銀座※の一つ。全長700mほどの商店街である。
※東京三大銀座とは、現在の東京で特に賑やかな次の3つの商店街のこと。「砂町銀座商店街」、「戸越銀座」、「十条銀座商店」。
西は明治通り、東は丸八通りに接しているが、近くに鉄道駅はなく、最寄りの南砂町駅からも歩いて20分ほどかかる。
この一帯は、四方を川に囲まれたロケーションで、陸の孤島といった雰囲気を感じさせる。
昭和7年(1932年)に誕生し、活気のみなぎる古き良き下町の雰囲気が生き続けている。
まず目に入るのは惣菜屋とそこに並ぶ行列。平日はおかずを買いにきた近隣の住民でごった返し、週末には思い思いに食べ歩きを楽しむ観光客で賑わいをみせている。
砂町銀座商店街が一番盛り上がる毎月10日のばか値市のほか、8月上旬に3日間に渡って開催される七夕祭りも人気がある。
■昭和が色濃く残るノスタルジックな商店街
商店街通り両側には、八百屋や青果店、肉屋、鮮魚店などの生鮮食品はもちろんのこと、総菜屋に豆腐屋、ケーキ屋、パン屋、酒屋といった専門店がひしめき、観光客を楽しませてくれる。
商店街には、そこに住む人々の生活が映し出される。目新しさがあるわけでもないが、品揃えが多く価格が安めである。
その場で食べてもよいし、家に持ち帰ってもよいと思う。下町の商店街の魅力があふれている。
今回、多くある人気店から厳選して3つの店をご紹介したい。
①焼肉スタミナ苑 併設の惣菜店
創業70余年の歴史を誇る老舗「焼肉スタミナ苑」併設の惣菜屋である。店内には、キムチやナムルのほか、チャプチェやチヂミなどの韓国食品をはじめとした惣菜が種類豊富に並んでいる。焼肉店で提供されている肉のほか、焼肉弁当なども販売している。
②あさり屋さん
35年間に渡って、浦安から行商に来ていた先代が、平成17年(2005年)に構えた念願の惣菜店である。江戸前の漁師町である浦安でとれたあさりをメインメニュー。あさりをたっぷり入れて炊き込んだあさりご飯が名物で、濃厚なあさりの旨みが口いっぱいにふわっと広がる。
③増英蒲鉾店
昭和45年(1970年)創業のおでん種専門店である。揚げたてのおでん種にこだわっていて、そのクオリティには定評がある。カツオに昆布、煮干しを使った濃いめのだし汁と具材からしみ出た旨みが相まって、奥深い味わいに仕上がったおでんは格別だ。
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参照元: 「東京新聞」Webサイト
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