大岡信さんの軌跡 たどる:朝日新聞にコメントしました(2017.7.8付)

出先に朝日の赤田記者から電話があって、そのまま小一時間ほどお喋りしてしまった。赤田さんとお話するのはこれが二回目で、最初は鮎川賞の取材のときだった。

大岡さんの業績を数行でサマラライズするなんてとうてい無理な話だ。でもさすが赤田さん、僕がしどろもどろに喋ったことのエッセンスをうまくまとめてくださった。

ここ数年のあいだ、僕はもっぱら大岡さんの評論を読んできたので、これからしばらくは詩人のとしての大岡さんに寄り添ってゆこうと思っている。大岡さんの詩は短歌的な調べに満ちたみずみずしい歌から出発して、語ること(詩について、生について、そして母と故郷について)へと大きな弧を描いていった。その軌跡を辿りなおしてみたい。

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