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四元康祐
2017年6月9日 00:30
この書評のなかで野村喜和夫は僕の詩集『単ぼた』についてのキーワードをふたつ見事に言い当てている。「怒り」と「金子光晴」だ。『単ぼた』に収められている作品の大半は、2015年の冬から夏にかけてほとんど一気に書き上げた。折りしも戦後70周年を控えて首相が「談話」を準備したり、安全保障法案をめぐって連日デモが繰り広げられたりと、近年にない政治的な季節だった。海の向こうのドイツから、デモに駆け