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噤みの午後 News

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知らなくても生きてはいけることばかりだけれど……
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#野村喜和夫

詩(と諸芸術)の雑誌「みらいらん」創刊!

詩(と諸芸術)の雑誌「みらいらん」創刊!



昨年11月日本に帰る前日、野村喜和夫さんから連絡があった。氏の主宰するエルスール記念館でイベントがあるので、ぜひ立ち寄ってとのお誘い。羽田には当日の昼前に到着する予定。イベントは午後三時から始まるとのことなので、空港から直行すれば間に会うかも。

三時を少し回って会場にたどり着いたら、ちょうど野村さんが作曲家の篠田昌伸さんと対談されているところだった。篠田さんは僕の「言語ジャック」に曲をつけて

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野村喜和夫による『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』書評(公明新聞 2017年5月15日):怒り、光晴、そして辻井喬

野村喜和夫による『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』書評(公明新聞 2017年5月15日):怒り、光晴、そして辻井喬



この書評のなかで野村喜和夫は僕の詩集『単ぼた』についてのキーワードをふたつ見事に言い当てている。「怒り」と「金子光晴」だ。

『単ぼた』に収められている作品の大半は、2015年の冬から夏にかけてほとんど一気に書き上げた。折りしも戦後70周年を控えて首相が「談話」を準備したり、安全保障法案をめぐって連日デモが繰り広げられたりと、近年にない政治的な季節だった。

海の向こうのドイツから、デモに駆け

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詩とダンスのミュージアム by 野村喜和夫

詩とダンスのミュージアム by 野村喜和夫

ちょうど一週間前の4月22日、新詩集『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』『小説』二冊の同時刊行を記念するトークイベントが行われました。一緒にお話してくださったのは蜂飼耳さんと藤井貞和さん。その内容はいずれビデオでご紹介できると思いますが、今日お話したいのはその会場。世田谷の閑静な住宅街にある詩とダンスのミュージアムなんです。

なんとこのスペース、詩人の野村喜和夫さんと奥さんのフラメンコダンサー眞

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