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噤みの午後 Diary

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「噤みの午後日記」の続編。ただし身辺雑記厳禁。
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#秋山清

ファシズムの夏:その2 秋山清 ニヒルから溢れ出るもの

ファシズムの夏:その2 秋山清 ニヒルから溢れ出るもの

『ぼくの兄の場合』(ウーヴェ・ティム著 松永美穂訳 白水社)を携えての日本滞在中、もう二冊どこへ行くにも持ち歩いていた本があった。いずれも秋山清の著作で、『現代詩文庫 秋山清詩集』(思潮社)と『ニヒルとテロル』(平凡社ライブラリー)である。

詩の雑誌「びーぐる」は、四人の編集同人が毎回交替で特集企画を組んでゆくのだが、最新号の特集は細見和之さんの番で、彼は秋山清を取り上げることにしたのだった。

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