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四元康祐
2018年12月3日 02:07
柴田元幸さんに新刊『前立腺歌日記』の帯文を書いていただいた。柴田さんに帯文をいただくのは、実はこれが二回目である。最初はいまからちょうど10年前、栩木伸明と一緒に訳したサイモン・アーミテージの詩集『キッド』(思潮社)だった。柴田さんはこんな風に書いてくださった。「詩とは翻訳で失われる何かである」とロバート・フロストたちは言った。「詩とは翻訳で得られる何かである」とチャールズ・シミックたちは言