マガジンのカバー画像

噤みの午後 Diary

39
「噤みの午後日記」の続編。ただし身辺雑記厳禁。
運営しているクリエイター

2018年12月の記事一覧

帯の話

帯の話

柴田元幸さんに新刊『前立腺歌日記』の帯文を書いていただいた。柴田さんに帯文をいただくのは、実はこれが二回目である。最初はいまからちょうど10年前、栩木伸明と一緒に訳したサイモン・アーミテージの詩集『キッド』(思潮社)だった。柴田さんはこんな風に書いてくださった。

「詩とは翻訳で失われる何かである」とロバート・フロストたちは言った。
「詩とは翻訳で得られる何かである」とチャールズ・シミックたちは言

もっとみる