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免許取消の思い出 その⑤ 宣告

言われるまま講習が行われている教室を出ました。廊下で私を呼び出した係の方の他にもう一人男性の方がいて、私にこう伝えました。

「Toshiakiさんの免許証は取り消しとなっています。欠格期間が2年間ですので、今から約2年間は免許証の再取得ができません。」

と、と、取り消し....そして2年間の欠格期間とは...

長い。

私は免許証が失効した状態で運転し、無免許運転となってしまったわけです。そして取り消しに。

朝、家を出た時とはうって変わって私は意気消沈し試験センターを後にしました。試験センターまで往復約4時間。

今改めて調べてみましたが、失効していても、それに気が付くまでの期間によって救済手段もあるようです。

ただ私の場合は運転してしまったので、もうどうしようもありませんでした。

この日から約2年間ただただ、再取得可能となる日がやってくるのを待つ生活が始まりました。

生きて行く中で、ある特定の時点にさかのぼってそこからやり直したいという強い衝動かられる時って誰しもあると思います。

あの時あのひと言さえ言わなければ....

あの時、あんなことしなければ...

どちらも予期しない、そして望みもしない重大な結果を招いた時です。私のこの免許取消の出来事がまさにそれ。

免許更新のハガキが届いて、最初に随分先の通知が来たなぁと思ったのですから、せめて落ち着いてもう一度ハガキを良く見ておきさえすれば...

もうひとつは、「あの時運転さえしなければ」という気持ち。

そして入っては行けないスクールゾーンに入ってしまい、その入る前に私に「入っちゃダメ!」と合図を送ってくれていた人がいただけに、あの時、「あの合図の意味さえ理解していれば」という気持ちもとても強かった。まぁスクールゾーンに入らなければ捕まることはなかったというなのでお門違いなのは重々承知です。

プレイバックして、もう一度やり直したいという出来事。他にもあるかなぁ?などと考え始めるとあまり前向きな気分になれなくなるので、掘り下げないようにしようと思います。

いずれにしても試験センターに赴いて免許取り消しの結果が分かったことは良かったと思うべきです。それまでは、自分の免許がいったいどうなっているか分からなかったわけですから。2年は長い、だけど2年待てばまたチャンスがやってくる、そういう希望も持てました。

次回から免許再取得に向けてのお話をしようと思います。

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