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手記ーX日、過去の君へー

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記事一覧

Burton side 1

この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは関係ありません。 これを読んでいる君へ…

藍
4年前
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Alex side 1

Aによる手記 ○月×日 気温18度 体調…良好 僕の日々の体調変化などを知るためにも日記を…

藍
4年前
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Burton side 2

あれから2週間たった。 Aの容態が悪くなって面会ができなくなり心配していたが、人のことを考…

藍
4年前
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紅  side 1

B「ってわけでこの2週間マジで死ぬかと思ったよ〜…」店に来たと思ったら淡々と愚痴を言い続…

藍
4年前
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honey side 1

ターゲットはクラウス・ガルシア 政府研究機関の総指揮をとる元天才科学者。 一線を退き、若…

藍
4年前
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Edger side

このご時世に呑気なものだ。 市民からのロックダウンが叫ばれる中、不要不急の外出を控えるよ…

藍
4年前
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Frankie side

エドガーは頭がいい。 スラム街の不良達の中で一番賢かったし、俺の知ってる奴の中で一番強かった。 E『ケンカは勉強と同じだよ。苦手なところを見つけて徹底的にやるんだ』自分より遥かにでかい上級生を退して言ったその言葉を、俺は一生忘れないだろう。 勉強でも一番、運動でも一番、喧嘩も一番 エドガーが持っていない一番なんて無いと思ってた。だからこいつの言うことは聞いたし、どこへ行くにも何をするにもついて行った。 でも俺たちは子供だった。 大人の保護がなければ何もできない、無防備な

Liv side 1

なるべく早くこの場所から出るべきである。 クラウスに目線で訴えているが、まあ分かっている…

藍
4年前
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Liv side 2

部屋には、うっすらと消毒液の匂いが漂っていた。淡いグリーンと白を基調とした家具や壁紙が病…

藍
4年前
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Maison side 1

K「何を言っている!」クラウスが思わず叫んだ。 立ち上がった拍子にテーブルが揺れる。 冷め…

藍
4年前
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Maison side 2

E「というわけで、これからよろしくお願いします」 K「…えぇ、こちらこそ精一杯やらせていた…

藍
4年前
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Klaus side

B「アレックスのことを言うのは許さない…!」この青年がエドガーと何かあるのは会話で察しが…

藍
4年前
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Vivian side 1

3人が帰ってきたのは日付が変わった、ちょうどミートパイが焼き上がった頃だった。 バートンは…

藍
4年前
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Owen side 1

21:25 突入開始5分前。 裏口から見えるこの店は、至って普通の飲食店だ。だがよく見れば逃走経路に使えそうな細い路地裏につながっており、塀もあまり高くない。 よじ登り屋根伝いに逃げることも可能だろう。 夜になれば暗く、表の灯りも入ってこない。土地勘のない人間には厳しい暗さだ。 新入隊員の訓練場所にしたいくらい良い場所だ。 I『入り口待機、ターゲットは確認できるか?』無線から部下のイエスが聞こえる。 入り口には窓があるが、閉め損ねたわずかなカーテンの隙間からターゲットが確