チェーンリーディングについて

酒をすこし控えめにした結果、最近また本を読むようになった。
以前は手当たり次第に本を読む「乱読」スタイルだったのだが
近頃は数珠つなぎに本を読む「チェーンリーディング」スタイルに傾いている。
しばらく続けてみて、この読書方法について思い浮かんだことを書き留めておくことにした。なにしろ書いておかないと、すぐに忘れてしまうものだから。

チェーンリーディングのやり方

やり方はいたって簡単なものである。
ごく適当に一冊読んでみる。
スタートはなんでもよい。自分の興味・関心・口コミ・誰かからのレコメンド等、なんでもだ。
それが面白ければ、下記のような観点で次を探す。

  • 同じシリーズ

  • 同じ作者

  • 同じレーベル※1

  • 同じトピックやキーワード

  • 同じレコメンダ

  • 著者が影響を受けた作家

  • 元ネタ、根拠、参考文献※2

一冊の本からたくさんの「分岐」ができる。
この分岐をたどって、「数珠つなぎに」本を読んでいく。

読んだ結果、その本が合わなくてもよい。
面白い本でなくてもよいし、途中で力尽きてもよい。
その時は、数珠つなぎの好きなタイミングの分岐に戻ってみる。
(当然に自分の「現在」の興味・関心に戻ってよい。)

チェーンリーディングのいいところ(メリット)

この読み方をしていると、そのうちに複数の分岐先が「交差」する本が現れる。
これは「当たり」の可能性が高い。そうなればめっけものだ。

同じトピックの本を複数読むと、
本と本の間の同じことが書いてある部分と異なることが書いてある部分(差分)が見つかってくる。これは論点を見つけることにつながる。

本に書いてある内容の誤りに気づくこともある。
一冊を鵜呑みにしていたらあぶないことや、時代によって訂正されたことが見つかる。

自分が何を面白いと感じるか分析できるかもしれない。
自分(あるいは世間)の考える面白さの源泉が見極められれば、「読む」だけでなく「書く」ことも可能になるだろう。

最初の一冊問題について

最初の一冊は適当でよい。それが見つけづらいかたもいらっしゃるかもしれない。
そんな時は誰かに一冊推薦してもらおう。
推薦者(レコメンダ)も誰でもよい。友人・家族・同僚・先輩・後輩・インターネット・教師・プロフェッショナル(書店員・司書)・バーのマスターなどが考えられる。
近ごろのおすすめは「好きなアイドル」が読んでいる本だ。
早速スーパーチャットを投げて、推しのvtuberにお気に入りの一冊をたずねてみることしよう。

おわり。

※1:熟達者はおなじしゅっぱんしゃや同じ編集者などで選ぶこともできそう
※2:ファンタジーものの元ネタをたどっていくと、「聖書」に行き着いたりする。

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