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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第77話 ギャルトーク?

「ありがとうございます、じゃあ私帰ります」ぺこりと頭を下げた。

「もしかして今から東京まで帰るの?」

「はい」

「それはダメだ、危険すぎる」僕は首を横に振った。

「家には何と言って出てきているの?」茉白ちゃんも心配そうだ。

「友達の所へ泊まるって言って来ました、大丈夫です、月に何回かは友達の部屋に泊まるんで」ニコニコしている。

「じゃあ、ここに泊まって明日帰ろうよ一真も一緒に、その方がまだ安心だ」

「そうね、そうした方がいいわ」茉白ちゃんの頷いた。

「えっ………でも………Xデーなんでしょう?………」

「そこも聞こえてたんだ」茉白ちゃんはクスクス笑った。

「美波ちゃん、それは冗談だよ」僕も笑った。

「じゃあ………泊まらせてもらってもいいんですか?」不安そうに聞いた。

「うん、大丈夫よ心配ないわ」

「そういえば何か食べたの?」

「いえ………」

「そうだ、ちょっと待ってね」茉白ちゃんはキッチンへ行った。

 戻ってくると美波ちゃんへ聞く。

「バーベキューの残りとカップ麺でもいいかなあ?」

「えっ、ご馳走になっていいんですか?」

「いいよ、大したものは用意出来ないけどね」

「ありがとうございま〜す!」

「じゃあ茉白ちゃんが準備してくれる間に、バイクをこの別荘へ持ってこようよ、盗難に遭ったら困るし」

「はい、ありがとうございます」美波ちゃんは嬉しそうに頭を下げた。

僕は美波ちゃんと外へ出る。

「星七先輩、マシュー先輩ってステキですね………」しみじみと言葉を漏らす。

「そうだね、僕もそう思うよ」

「もちろん星七先輩も素敵ですよ」

「ありがとう、でも僕の中身の半分はまだインキャかもしれないなあ………」

「そうなんですか?全くそうは見えませんよ」

「本当はダメなところをいっぱい隠してるからね」

「隠せるんならいいじゃないですか、だって見えないんだもの」

 二人はバイクを運んで部屋へ戻ってきた。テーブルにはバーベキューの残りが調理されてカップ麺も出来上がっている。美波ちゃんは美味しそうに食べたている、僕と茉白ちゃんは顔を見合わせて微笑んだ。

 やがてお風呂に交代で入り、3人でコーヒーを飲んだ。

「マシュー先輩はスタイル良くていいなあ………私はぽってりしてるから羨ましいですう」

「そんな事ないよ、美波ちゃんは健康的で可愛いわよ」

「健康的って慰めでしょう?神様はどうして不平等にしてるんだろう?やっぱり神様なんていないのかなあ………」

「そうだね………いないのかもね………」僕も考えた。

「美波ちゃん、私も中学になった頃そう思ったわ、マシューって本当はマッシュポテ子だったのよ、私太めだったから」

「え〜、マジですか?」美波ちゃんは瞳を大きくした。

「だから頑張ってダイエットしたの、でも色々と勉強して体に無理が無いように気をつけたの、だから2年くらいかかったかなあ………」

「でもマシュー先輩、ダイエットしたら胸がちっちゃくなりませんか?私ダイエットしてみたんですけど、真っ先に胸が小ちゃくなってくんですう………」唇を尖らせた。

「私はお腹周りから減っていくけど………」

二人は僕をチラッと見た。

「ゴメンゴメン、ギャルトークに僕は邪魔だね」

 茉白ちゃんと美波ちゃんは顔を見合わせてクスクス笑った。

「僕は上のロフトで寝るよ」そう言ってハシゴを上りロフトへ行く。

「星七先輩!Xデーを邪魔してすみません!」美波ちゃんの声が聞こえる。

「おやすみ〜」僕はロフトに上でゆっくりと横になった。

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