見出し画像

撮って出し大好き人間

昔から撮って出しが好きで・・

撮って出しとは

分からない方に説明しますと「撮って出し」とはカメラで撮ったそのままを作品にすることです。
もうちょっと細かく言うと、カメラの標準設定で出てくるJPEG形式のRGBの画像を使う、ということですね。それをソフトでいじることも含むと思います。(たぶん)

RAWとは

写真家さんは日常的に、カメラが保存する画像を「RAW(ロウ)」というものにしていると思います。パソコンで言う形式じゃなくて「素のまま」というような意味です。
これは、撮像素子で得た画像に調整を加えないで、かつ、JPEG圧縮をしないで保存しているという意味だと僕は認識しています。

また、確か色数がコンピュータ画面のRGBだと各色256段階(8ビット)× 3原色 = 24ビットなのですが、RAWはもっと、もーっと色数が多いので、微妙なトーンを持っており、そこに調整を加えて出力する時にRGBの色数に落とすと自然な階調が得られるんですね。
RGBになってしまったものを調整すると、出てこないトーンがあったりするので。

JPEGとは

JPEG(ジェイペグ)とは Joint Photographic Experts Group の略ですが、英語はなんだか訳わかりませんね。組織名らしいですが。
画像データを圧縮してデータ量を小さくする方法(形式)なのですが、データ圧縮には大きく2つの方法があります。

  1. 可逆(かぎゃく)圧縮
    元のデータを損なわないで小さくする
    つまり元に戻した時に正確に元に戻る

  2. 不可逆(ふかぎゃく)圧縮
    元のデータを適宜間引きながら小さくする
    つまり元に戻した時にデータが欠ける

JPEGは不可逆圧縮の代表的な方法で、それゆえに可逆よりもデータ量を少なくすることが可能です。
また、一般的にはRGBの24ビットのデータを扱うので、RAWより根本的に少ないデータを扱うことになります。

ただ、JPEGには無段階のレベルがあって、低圧縮(高画質)にするほどデータ量は大きくなると共に、欠けるデータが減るので可逆に近くなるという特性を持ちます。

なぜ JPEG が好きなのか

  1. (データ量が少ないので)ディスク容量が少なくて済む

  2. (データ量が少ないので)転送に時間が掛からない

  3. カメラの特性が自分に合えば触る必要がない

  4. RGB(画面で見る色)だけで自分は困らない

ということで、僕のように撮影に全霊を込めたい人には最適な方法だからです。(やや大げさ)
画質を保ちたければ、画質レベルを90とか95とかにすれば、目で見てまず画像の劣化は判りません。(80とかでも判らない。)容量は多少多くなりますが、RAWよりだいぶ少ないです。

なぜ RAW が好きじゃないのか

これは上記の裏返しなんですが、単純に言って、RAWはソフトで味付けしないと食べられないということなんです。必ずソフトで調整しないと食えたものじゃありません。
ファストフード大好き人間の自分としては、性格に合わない方法です。(笑)

オリンパスに出会ってから余計 JPEG が好きになった

他の記事でも書きましたが、昔はキヤノンを使っていたのですが、どうしてもカメラが出してくるJPEGの画質に好きになれない「感じ」があったんですよね。
それでRAWにして弄ってみたりしたのですが、全くのRAWをイチから味付けすることってものすごく難しいし、せいぜい、キヤノンの取り込みソフトで予め機種の(例えば EOS KISS の)設定を使って下ごしらえをして、その上に気になるところを調整したりするわけなんですが、元々感じてる「気になる雰囲気」は無くせなかったりしたのです。

調整が下手なのかも知れませんが。

ところが、オリンパスを手にしてから、そのようなモヤモヤ感が無くなりました。撮って出しのJPEGが、とても好きな感じで、いつもいつもそのままで作品にしたいような仕上がりだったんですよね。
なんでわざわざRAWなんかにしないといけないのか?って思うほどです。

昨日撮ってきた写真

逆光でも木の陰の部分の表情が分かるレベル

オリンパスの 17mm f1.8(35mmに相当) はとてもいい単焦点で、綺麗に写りますが、ややコントラストが高いので、露出が難しい場合もあります。

昨日は本体のトーンカーブの調整をいじってコントラストを低くしてみました。
→ Low:一段階上げる High:一段階下げる
なお本体の画質設定は「ナチュラル」です。

以前も思ったことがあるのですが、コントラストを抑えた方がより自然に映るようです。

もうちょっとコントラスト低くてもいいけど・・
でもこのくらいかな

それで、個人的にはこの感じでもう、特に言うことはありません。
何を撮るにもこの感じであれば、満足できます。

撮って出し派の追い風

こんなところに引っ張り出してご本人には申し訳ないのですが、以前、写真家の大和田 良さんが「普段、わりと撮って出しでやってる」みたいなことをセミナーでおっしゃっていたので、僕は大変、励みになりました。(笑)
まあ、それだけのことなんですが。
余談です。

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