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FUJIFILM X100F 単焦点レンズの描写

換算 35mm

観覧車を FUJIFILM の X100F にて撮影してみました。このカメラはフルサイズ換算で 35mm の単焦点レンズを搭載しています。F値も 2.0 と明るいレンズなので、スナップ撮影で見たままの風景を切り取ることに強いカメラだと感じています。

X100F がスナップシューターと呼ばれる理由は、この 35mm 単焦点レンズの画角が関係しています。人の眼の視野角はカメラの焦点距離で 35mm 程度になる為、ファインダーを覗いた際に見える画角は、実際に人の眼に見えているものと近いと言われています。なので 見たままの画角で人物や風景などのスナップ写真を撮るのに、この 35mm の画角はとても都合が良いと言うことになります。

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クロップで距離を稼ぐ

明るく視野角が人の眼に近い X100F の 35mm レンズではありますが、単焦点なので被写体との距離は基本的に純正の Conversion Lenses を付けない限り、自分の足で歩いて稼ぐ必要があります。しかしながら、とりわけ空高くそびえ立つ様な被写体に対しては、当然のことながら足で稼ぐにも限界があります。

そんな場合に私が X100F の機能で重宝しているのがクロップです。このクロップ、FUJIFILM の説明では 所謂 普通のクロップとは違い、デジタルテレコンにて超解像処理を行いつつ、画素補完を行っているとのことです。

これが結構使える機能で X100F の画像処理と相まって、画質を著しく落とすことなくズームレンズで寄った様な画角でクロップ撮影することが可能です。換算 50mm もしくは 75mm 風で寄れるので大変重宝しています。設定で絞りリングの前にあるフォーカスリングに このクロップを割り当ててしまえば、寄りたいときにリングを回せば ズームする感覚でクロップできるので助かっています。

注意点としては このデジタルテレコンは JPEG モードのみで、残念ながら RAW モードでは使えません。また JPEG モードでもフィルムシミュレーションブラケティング(BKT) の場合は使えません。あくまでも 1コマ撮影モードでのみ使える仕様です。

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しかしながら X100F の X-Trans CMOS III センサーは、非常に優秀なので、JPEG で撮って100% まで引き延ばしても 上の写真の様に細かい描写までしっかりと表現できており、このままトリミングしても違和感なく使えるレベルとなっています。

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