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5軸ルーターの木工にチャレンジ (9)仕上げ

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意外と回を重ねてしまったこの連載も、ようやく最終回になりそうです。

前回ヤスリをかけて表面をスベスベにするところまで行ったので、もうほぼ出来上がりな感じになってきたのですが、まだ若干気になるところがあります。先日 Explaygroundの拠点で VIVITAクルーの人に今回の製作の話をして現物を見せたところ、K寺さんから「ここ、気になりますね」と言われました。

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うぐっ、痛いところを。私もそこは気になってました。木目の弱いところがBIESSEの切削時に欠けてしまったのです。こういうところも 3D CADでお絵描きしているだけでは思い至らないところで、使用する木の硬さや向き、切削の形状や削る方向、削るスピード、刃の回転数などが関係するアナログの世界ですね。きれいに仕上げるには慣れとノウハウが必要そうです。

K寺さん曰く「木工パテで埋めたほうが綺麗になりますよ。ただ、パテは塗装が乗らなくてかえって目立ってしまうこともありますが。」

なるほど、じゃあこれも経験なのでやってみましょう! 切削で欠けたところ以外にも、

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割れ目があるところも埋めてみたいですし、

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このうっかりノコギリを入れてしまった刀傷も...。

今回使用したのはこちら。

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少量で売られていることと、「ほとんどの水性・油性塗料に対応!」と書かれていること、実際にそれを裏付ける実験結果も見つけたことなど。このシリーズは色が2種類しかありません(競合製品も同様みたい)。実際にどういう色なのかは使ってみないと分からないので、両方試してみます。

埋めたい割れ目の周囲をマスキングテープで養生して、

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パテをヘラで塗りこみます。

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そして丸一日ほど乾燥させてから、紙やすりで平らにします。

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だいぶ目立たなくなりました!

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この部分は、

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こう埋まりました。

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この刀傷は、

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ちょっとやりすぎたかなー。このあとの塗装で目立ってしまうかもなー。

でも、このパテ埋め作業は、やり始めると結構ハマります。綺麗に埋まると気持ちいいので、次々やりたくなります。あとパテは乾くと縮んで少し凹むので、深い穴を埋めるときは一度乾いてからもう一度塗ります。そんなこんなで、「あ、ここもやろう」などとやってるうちに一週間かかりました。笑

そして、いよいよ最後の塗装です。BIESSEで切削したときに、お世話になったVUILD社のエンジニアさんが「オイルフィニッシュにすると美しくなりますよ。」と言われていたので、オイルフィニッシュに挑戦してみます。

これもネットで調べて、初心者でも使いやすそうなワトコオイルを選びました。色はナチュラル(ほぼ無色)。

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ワトコオイルの塗り方は色々なネット記事があるのでそれらを参考にしつつ、古Tシャツをウェスにして塗りました。一通り塗って、別のウェスで拭って、1時間乾かして、再度塗って、#400 の紙やすり(耐水)で均す。

やってみて感じたのは、どれくらい塗れば良いかよくわからないということ。ネット記事を読むと、塗りが多すぎるとオイルが浮いてベタつくとあるので、それは分かりやすそうなのですが、自分がやったのは塗りが少ないのではないか、ということ。でも塗った後の状態を見ても少なすぎるのか適度なのかがわからない。そもそもオイルフィニッシュの見本が無い。笑
身の回りにある木製品は多くがウレタン塗装などの艶があるタイプですし。うーむ。

とりあえず、塗った直後は水で湿ったような姿になっていて、

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パテはめっちゃ目立ってます。苦笑

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ここから24時間以上乾燥させるとでき上がりらしいので、翌日まで待ちます。

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丸一日以上経つと、色は薄くなりました。塗る前と塗った直後の中間くらい。これならパテも(目立ちはしますが)許容できる感じです。

作品の全部の面を塗るので、二日に渡って表と裏を塗りました。

そして三日ほど経ち、完成!!

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ずんぐりした感じがかわいらしく思えてきました。家族からは「ロードオブザリングのホビットの家みたいだ」と言われました。笑

さて、そうこうしているうちに知人から素敵な木材をいただいてしまったので、これで何を作るか考えなくては!

(連載おわり)

(フジムー)

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やってみて 、追求して 、つくりだす 。 いつだって 、世界を変えたのは変わり者だった。何にも負けない『好き』の力が新たな世界を創造する。 東京学芸大学とMistletoeの新たな教育の試み。エクスプレイグラウンド。