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2024年11月の恐怖

この国にも寒波が来ているらしく珍しく寒い上に雨がふった。フードのないレインコートを着て頭だけずぶ濡れになったトフを連れて短い散歩から帰宅したあと、夕方からちょっとした集まりに参加してきた。

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友人がアメリカの某アイビーリーグ大学の卒業生の集まりに招いてくれたからだ。学生じゃなくて博士研究員で3年働いただけなんで、まあHonorary Memberってことで参加させてもらった。そういえば私が働いてた時に近所の大学宿舎だかに村上春樹さんがいたらしいが当時は彼の本も読んだことがなく名前も知らなかったのでもちろん住んでいたことも知らない。

集まりの話にもどるが、さすがアイビーリーグだけあってみなさん錚々たる経歴だった。友人も含めて多数の方は大学教授だけれど、政府の要職についてる方や、世銀で何十年もいてリタイアした人や、MITや(当時はすごかった)IBMを渡り歩いてリタイアした人もいた。いろいろな面白い話がきけて、そしてこれからも集まりがあれば呼んでいただけることになりました。友人にすごく感謝です。

そこで印象に残った話が二つ。

友人の教えている大学の大学院の授業では、一人でもポルトガル語がわからない学生がいると全て英語の授業に切り替えるのがポリシーらしい。これはすごい。ポルトガルの学生は全員英語がわかるのが前提という事だもんな。日本の大学で英語で授業をしたことがあったが、日本人学生の理解力を考えるとこんな極端なことはなかなかできない。

もう一つは、アイビーリーグ卒業生の集まりだからもあるだろうが、こんなヨーロッパの片隅の国にも2024年11月(アメリカの大統領選)の、もしまたあの人が帰ってきたらという恐怖があることがわかった。

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集まりのあと寒い雨の中を走るようにしてアパートに戻ったんだけど、車や街の明かりが反射して光ってる濡れた石畳をみると寒さが倍増しました。



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