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Day16. 筆跡のれきし

「アンタの字、パパにそっくりね」

昨日、机の上に放置してた私のスケジュール帳を見て
母が言った。

「そうかな?」

全く自覚なしだったけど、なるほど。
言われてみれば、
小さなスペースに角ばった文字を
細々と書きこむのは似ているかも。
ジェットストリームの0.38mmを愛用しているのも。

そういえば、
私は子供の頃もっとスペースいっぱいに
大きく文字を書く子供だった。

小学校のテストの名前を書く欄は、
余白ないくらい大きく。
ノートはマス目が大きいものを選んで、
罫線のノートは2行をまとめて使ってた。

鉛筆は、HBでなく濃いめのBや2Bが好きで、
芯の先が細いと折れてしまいそうで怖くて、
いつも鉛筆削りは9割くらいでわざと止めて
少し太めの芯で筆圧濃く書いていた。

そして左利きなので、ノートに書き終わったら
自分の手が真っ黒に汚れるのを
少し誇らしい気持ちで見るのが好きだった。
(というか親や友達に見せてはしゃいでいたな)

それが、今は
シャーペンはトンボ製図用0.3mmで、
ボールペンはジェットストリーム0.38mm。
罫線はBなど細めが好きで、
割と細かく、整然とした文字を書くのが好きだ。

いつから変わったのだろう。

1つのきっかけは、中学受験だろうか。
解答用紙の空白のスペースに、
数学の証明だったり、国語の記述だったりを書く時、
限られたスペースで、より多くのことを伝えようと
私の文字は適応したのだ。

あとは中学の時、
思春期の悩み多き日々の気持ちを紙に吐き出していて、
万が一人に見られたら恥ずかしいから、
こまっかく、文字と文字重なるくらいの勢いで書き込んでたなぁ。笑
(このクセは今でも残っていて、
職場でのメモ用紙にも読めないくらい小さな文字で
感情を吐露している。現に今日も)

高校の時は、いかに世界史のノートを
綺麗に、分かりやすく、自分で見返したくなるものを作れるか
に命をかけていたので、
整然と、情報が整理されるよう考えながら文字を書くようになった。
捨ててしまったけど、あれは一種の芸術品だったよ。

そう考えると、
私の歴史が、
私の書く文字、筆跡に
反映されているんだ。

しかも、筆跡って毎回変わって、
その時の気分だったり、時間的余裕だったり、
そういうのも反映されている。

って、考えるとみんなの書いた文字を見たくなって、
寄せ書きとか、昨日の夜見返していた。笑

みんなの文字には、
どんな歴史が反映されているだろうか。

そして、
私の書く字が、筆跡が父親と似ているのであれば、
父の筆跡には、父のどんな人生が反映されているのだろう。
私の筆跡はどこから、父の影響を受けたのだろう。

近くに居すぎて知らないこと。


16日目、おわり。


さらに、
筆跡鑑定ってものがあるほど、
人となりも現すみたいだから
これを機にちょっと調べてみよう。

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