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タイで銀行口座を開設するべき5つの理由!必要書類やおすすめの銀行を紹介

夫「タイに住むなら現地で銀行口座を開設した方が良いのかな?」
妻「何年か住むわけだから、バーツで預金できる口座があった方が良いかもね」
夫「日本人でも作れるのかな?」

タイでは食事や買物の際に現金での支払いを求められることが多いため、現地通貨を預金できる銀行口座があると便利です。海外駐在員や家族などの長期滞在者であれば、現地で口座が開設できます。タイでは預金以外にも様々なメリットがあるため、銀行口座を開設しておくと良いでしょう。

そこでこの記事では、タイでの銀行口座開設について以下の内容を解説します。

  • 口座開設の条件

  • 口座を開設すべき理由

  • 口座開設の手順

  • 日本人におすすめのタイの銀行

  • 開設できる口座の種類

  • 口座開設に必要な書類

  • 口座開設や利用に必要な費用

タイで銀行口座を持つメリットや開設の手順が理解できる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。

タイで銀行口座を開設するための条件を解説

妻「仕事をしていない私でも銀行口座を持てるのかしら?」
夫「日本では仕事しているかどうかは関係ないけど、タイではどうなのかな?」
妻「口座開設できる条件を調べておいた方が良いわね」

タイで銀行口座を開くには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 労働許可書がある

  • 長期滞在ビザ(ノンイミグラントB・ED・O)がある

海外駐在員の方は、労働許可書と就労ビザ(ノンイミグラントB)があるため問題なく銀行口座を開設できます。また海外駐在員の家族は、長期滞在ビザ(ノンイミグラントO)を取得できるため、銀行口座が開設可能です。

観光ビザなど短期滞在の場合は、銀行口座の開設はできません。以前は観光客であっても口座開設ができましたが、タイ政府によるマネーロンダリング対策の影響から、現在は制限されています。

タイで銀行口座を開設するべき理由5選

夫「タイの銀行は預金以外にどんなサービスがあるのかな?」
妻「日本だと銀行のアプリが便利よね」
夫「タイではどんなサービスがあるのか調べておこう」

タイでの銀行口座の開設は、タイバーツでの預金ができるだけでなく、様々なメリットがあります。こちらでは、タイで銀行口座を開設する5つのメリットを解説します。

  1. 振込手数料が不要になる

  2. QRコード支払いができる

  3. クレジットカードが作れる

  4. 自動振替や定期送金を利用できる

  5. 日本の銀行に比べて預金金利が高い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 振込手数料が不要になる

タイの銀行では、銀行窓口やATMで振込する際の手数料がかかりません。日本では同じ銀行や他銀行に振込する際に300〜700円程度の手数料が必要ですが、タイの銀行では不要です。家賃など毎月決まった振込みがある場合、手数料不要は大きな節約になります。

ただし、日本の銀行など海外送金の場合は手数料が必要です。海外送金手数料は、受取人負担と送金人負担のいずれかを選択できます。受取人負担の場合は400バーツ(1500円程度)、送金人負担では2500バーツ(9000円程度)の手数料がかかります。

2. QRコード支払いができる

銀行口座を持っていると、専用アプリを使ったQRコード支払いが可能です。タイは国民のクレジットカード保有率が低いですが、QRコード支払いは広く普及しています。タイでは、2015年に政府が「国家電子決済マスタープラン」を策定し、主要銀行やクレジットカード会社が規格を統一化したQRコードが導入されたためです。

QRコード支払いは、クレジットカードが使えない屋台やタクシーなどでも利用できるため便利です。またQRコードは店舗での支払いだけでなく、知人などにお金を振込む際にも利用できます。例えば、食事を割り勘する際などに、QRコードを使ってお金の受け渡しをする際などに便利です。タイでのキャッシュレス決済はQRコードが主流であるため、銀行口座を持つ大きなメリットと言えます。

3. クレジットカードが作れる

銀行口座を開設すると、タイの銀行のクレジットカードの発行が可能です。VISAやMastercardなど複数の国際ブランドを選択でき、付帯サービスが異なる複数のクレジットカードの中から選択できます。発行には、クレジットカードの種類によって預金残高や月収額などの条件が設定されています。

タイでは、外国人居住者が多いエリアや観光地では、クレジットカードの利用が可能です。ただし、地元の方向けのお店では、QRコード決済または現金のみの場合が多いです。タイでのキャッシュレス決済は、クレジットカードとQRコードを併用すると良いでしょう。

4. 自動振替や定期送金を利用できる

タイの銀行では、日本と同様に自動振替や定期送金サービスの利用が可能です。自動振替は、事業者が当座預金口座から普通預金口座にお金を動かす際に利用します。当座預金口座は利息がつかないため、残高がある場合に普通預金口座に自動で振替できることがメリットがあります。

また、手形や小切手を決済する際に当座預金口座に残高がなくても、普通預金口座から自動で振替可能です。定期送金は、毎月指定した日に自動で送金できるため便利です。定期送金を利用すれば、家賃など毎月の支払いがある場合に振込を忘れるリスクがありません。また、振込のために銀行やATMに行く手間が省けます。

5. 日本の銀行に比べて預金金利が高い

タイの銀行では、日本に比べて高金利で預金できます。タイの銀行の金利は普通預金で1%、定期預金で1.5%程度です。一方、日本の銀行は0.001〜0.002%程度の金利です。

例えば普通預金口座に100万円預けると、日本では1年間の利息が8円程度ですが、タイでは10,000円程度になります。高額の預金をする方にとっては、タイの金利の高さは魅力です。

タイで銀行口座を開設する手順

夫「タイでは銀行口座はどうやって作ったら良いのかな?」
妻「日本とは違うのかしら」
夫「必要な書類が違ったり手数料がかかったりするんじゃないかな」

タイでの銀行口座開設の手順は、日本と大きく変わりません。ただし、外国人が口座開設する場合の書類や手数料について確認しておいた方が良いでしょう。タイの銀行口座を開設する手順は、以下のとおりです。

  1. 必要書類を準備する

  2. 日本語での手続きができる銀行に行く

  3. 口座開設の申請書類を記入する

  4. デポジットを支払う

  5. 通帳を受け取る

  6. 必要に応じてキャッシュカードの発行手続きをする

口座を開設する際には、銀行に行く前に必要書類を準備します。口座開設は、日本語対応窓口のある銀行を利用すると良いでしょう。海外駐在員の家族など長期滞在ビザ(ノンイミグラントO)の方は、支店では口座開設ができない場合があるため、本店を利用しましょう。

口座開設に必要な書類は、アパートの契約書や就労証明書などです。また日本とは異なり、口座開設時には500バーツ程度のデポジットが必要なので注意しましょう。

日本人におすすめのタイの銀行3選

夫「どこの銀行で口座を作るのが良いのかな?」
妻「日本語が通じる銀行が良いわね」
夫「タイは日本人が多いから日本語が通じる銀行もありそうだね」

タイには、日本語に対応している銀行が複数あります。こちらでは、日本人におすすめのタイの銀行を紹介します。

  1. バンコク銀行

  2. アユタヤ銀行(クルンスィ銀行)

  3. カシコン銀行

一つひとつ見ていきましょう。

1. バンコク銀行

バンコク銀行は、タイ国内に多くの支店がある最も規模の大きな銀行です。日本人が利用しやすいように、BTS(高架鉄道)シーロム駅近くにある本店には日本語対応の窓口があります。

また海外拠点が多く、日本では東京と大阪に支店があります。日本の支店では、口座開設はできませんが、預金や海外送金の手続きは可能です。

バンコク銀行のWebサイト(日本語)

2. アユタヤ銀行(クルンスィ銀行)

アユタヤ銀行は、日本の三菱UFJ銀行の子会社です。クルンスィ銀行とは、アユタヤ銀行の現地での呼称です。アユタヤ銀行では、4つの支店に日本語デスクを設置しています。また日本出国前に、三菱UFJ銀行の窓口で口座開設の申込みができるため便利です。

アユタヤ銀行のWebサイト(日本語)

3. カシコン銀行

カシコン銀行は、タイ国内に多数の支店がある銀行です。スクンビット33支店では、日本語での手続きができます。海外駐在員の方が多く住むスクンビットエリアに、日本語対応が可能な支店があるため便利です。

カシコン銀行のWebサイト(英語)

タイで開設できる銀行口座の種類

夫「タイの銀行には普通口座以外にも種類があるのかな?」
妻「普通口座があれば十分だとは思うけど」
夫「どんな口座が作れるのか調べておこうかな」

タイの銀行では、日本と同様に以下の種類の口座が開設できます。

  • 普通預金口座

  • 当座預金口座

  • 外貨預金口座 

普通口座は利息が受け取れる口座で、当座預金は利息がつきませんが小切手の利用ができる口座です。当座預金は、小切手や手形を利用する事業者向けの口座です。また外貨預金口座の開設ができるため、日本円や米ドルなどでの預金ができます。海外駐在員の方が生活する上では、普通預金口座を作っておけば問題ないでしょう。

タイで銀行口座を開設する際に必要な書類

夫「銀行口座を開設する時にはどんな書類が必要なのかな?」
妻「ビザは必要だろうけど、その他はわからないわね」
夫「日本では身分証明書なども必要だけど、他に何がいるのかな?」

日本人がタイで銀行口座を開設するには、長期滞在者であることや正当な目的で利用することの証明が必要になります。具体的には、主に以下の4つの書類が必要です。

  • パスポート

  • 住所を確認できる書類

  • 労働許可証(ワークパーミット)

  • 長期滞在ビザ(労働許可書がない方)

住所を確認できる書類は、アパートの契約書や光熱水費の明細書類で問題ありません。また海外駐在員の方は労働許可書、家族の方は長期滞在ビザ(ノンイミグラントO)を持参しましょう。

タイの銀行口座の開設・利用に必要な費用

夫「銀行口座開設に手数料は必要なのかな?」
妻「ATMを使う時の手数料も知りたいわ」
夫「タイでは口座維持費としての最低預金額の設定もあるのかな?」

タイでの銀行口座開設や利用には、日本の銀行とは異なる費用が必要です。ここでは、タイの銀行口座の開設や利用に必要な費用について解説します。

  1. 口座開設時に必要な費用

  2. 口座利用時に必要な費用

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 口座開設時に必要な費用

タイの銀行で口座を開設する際に必要な費用は、以下の3つです。

  • デポジット料金

  • キャッシュカード発行手数料

  • 口座維持費

口座開設時には、500バーツ程度のデポジットが必要です。キャッシュカードを発行する場合は、300バーツ程度の手数料と年会費がかかります。

また口座開設時には、2,000バーツ程度を口座維持費用として預金する必要があります。口座開設時だけでなく常に2,000バーツの預金を維持しなければならず、下回ると月額50バーツの維持費が発生するため注意が必要です

2. 口座利用時に必要な費用

タイの銀行では、ATNでの現金の引き出しや振り込みに手数料はかかりません。ただし、海外に送金する場合には手数料が必要です。海外送金に必要な手数料には「送金手数料」と「受取手数料」の2種類があります。送金手数料は400バーツ程度、受取手数料は送金額の0.05%程度です。

タイでは日常的な利用には手数料がかかりませんが、海外送金の際には必要であることを理解しておきましょう。

おわりに

夫「タイでは銀行口座を持つメリットが多くあるんだね」
妻「クレジットカードが使えないお店も多いから、QRコード決済は便利ね」
夫「日本語が通じる銀行が多いのも良いよね」

海外駐在員の方やその家族は、銀行口座の開設が可能です。銀行口座があるとQRコード支払いができ、クレジットカードが作れるなど様々なメリットがあります。これから海外駐在の準備を始める方は、タイでの生活をイメージして準備を進めることが大切です。

タイで賃貸物件探しを始める方は、関連記事の「【保存版】バンコクのおすすめ賃貸仲介会社5選!物件の選び方や基礎知識を解説」を参考にしてみてください。バンコクの賃貸物件の探し方について理解できる内容になっています。

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