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飯田線秘境駅めぐり① 出発〜金野駅

4月29-30日に飯田線の秘境駅めぐりに行ってきました。

秘境駅への実際の訪問は昨年10月の抜海駅以来ですが、秘境駅のみを目的にした旅ははじめてです。

東京は緊急事態宣言のさなかでしたが、

* 交通手段と宿が予約済みだったこと
* そもそも目的地が人のいない場所であること

から、やむなく決行としました。

飯田線

愛知県の豊橋駅と長野県の辰野駅を結ぶ路線です。水窪駅〜天竜峡駅の静岡・長野の県境をまたぐ区間が秘境駅銀座として知られます。

今回の旅程

4/29

東京から新幹線で豊橋駅へ
→豊橋駅で食料を調達して、青空フリーパスで飯田線へ乗り込む
→上りで金野駅
→下りで中井侍駅
→上りで田本駅
→下りで為栗駅
→上りで飯田駅へ到着し、宿へ

4/30

飯田駅から下りで天竜峡駅へまで行き、1時間ほど待ち
→天竜峡駅からさらに下りで小和田駅
→小和田駅から最寄の塩沢集落へ徒歩で行く
→駅に戻り、上りで千代駅
→下りで豊橋駅まで戻る
→豊橋駅から新幹線で東京へ


と、行ったり来たりを繰り返して効率よく駅を回ります(箱ダイヤというそうな)。

東京から豊橋へ、そして飯田線へ

朝08:33東京発の「ひかり」に乗り込んで豊橋を目指します。

前夜に放送された「山里亮太の不毛な議論」を聴きながらうとうとしていると09:53に豊橋駅に到着。

JR東海の乗り放題きっぷ「青空フリーパス」をみどりの窓口で購入し、コンビニで食料を買い出しして駅ビルでタピオカ飲んでるあいだに電車の時間がやってきます。

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10:42豊橋発の飯田線普通列車に乗り込んで、まずは金野駅を目指します。

金野駅

3時間ほど乗車し、14:08に金野(きんの)駅へ到着。

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電車が走り去ると、半径数キロに自分以外の人間が全くいない状態に……秘境駅に一人で降り立つのは初めてだったので、小雨の空模様もあいまって急に心細くなってきました。

しかし、1時間後まで次の電車はなし。覚悟を決めて駅周辺を歩いてみることにしました。

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駅から出るとすぐ大きな橋があり、そこを渡ると山道が続きます。

薄暗くひっそりとした山道は舗装されてはいるものの、「ここに人間の居場所はない」と思うのに十分な雰囲気を放っていました。

10分ほど歩くと、廃墟となった家屋がいくつか出現。

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もう自然に還りつつあるようなので、撮らせていただきました。いまでは完全に無人地帯ですが、金野駅前が賑わっていた時代は確かにあったようです。


さらに歩くと、泰阜村(やすおかむら)と書かれた街灯が現れ、その先に比較的新しい人家の跡がいくつか現れました。

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数年前まで、この近くにご夫婦で営業している「ジジ王国」なるレストランがあったそうですが、廃業されてしまったそうです。

検索するとおかみさんとお話した方のレポートが見つかるのでもしかしたらまだお住まいかも、と思って近くまで行ってみましたが、人の気配はありませんでした。


「ジジ王国」からさらに40分ほど歩けば最寄の金野集落にたどり着くようですが、時間の関係上断念。駅に引き返します。

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駅に着くと発車まで20分ほどあったので、とりあえず駅ノートを記入。残りの時間を待合室で座って静かに過ごしました。


さすがにこの頃になると心細さにも慣れており、川のせせらぎと鳥の声、雨だれの音だけが聞こえる秘境駅らしい時間を楽しむことができました。

地元の田舎が嫌で上京したのですが、このレベルの秘境となるとまた別の魅力がありますね。


そうこうしているうちに電車がやってきて、金野駅をあとにしました。

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初めての秘境駅単独訪問でしたが、余韻に浸る暇もなく中井侍駅に向かいます。

(つづき)


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