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写真展「M monochrom × SL2-Sの視点」やります#2

今回の写真展にはSL2-Sで撮影した写真から12点を展示。車両や線区、季節や時間などの共通項はなく、遠くの珍しい被写体へのアプローチを絶たれたコロナ禍に向き合った風景から選んでいる。

箱根登山鉄道

箱根のオールドクライマーはコロナ以前から通っていた。雨が似合う森を行き交う電車は唯一無二の存在であり、しっとりした空気を感じるのが好きだった。ただ、雪となると頻繁に降ることもなく、しかも奈良から飛んでいくのは(心理的にも)少し距離があった。

この金曜日は午後から雪予報が出ていて、思い立って朝から行くことにした。新幹線で小田原に着いた時点では冷たい雨で、早まったかと不安にもなったが、山を登るにつれてみぞれになり、大平台のスイッチバックを出たあたりから真っ白な風景が広がっていた。

初めての雪景色ですから、まずはオーソドックスなアングルを選択。雪景色と電車がきちんと丁寧に説明できるように考えた。背景の山々が霞んだりもしていたのだが、踏切が鳴り出してから奥の降りが弱くなり、雪の乗った木々もはっきり見えてホッとした。趣味的には、日中で点灯したヘッドライトや雪の影響からか前側のパンタグラフが上がっていたり、完璧な姿でやって来たのが嬉しかった。

夜は珍しく強羅のリゾートホテルに宿泊。立派なホテルだが宿泊客は少なく、料金も驚く安さで(ありがたいのは事実だが)箱根そのものの先行きに思いを馳せることとなった。

7月18日(火)~23日(日)11:00~18:00で開催します。日曜日もオープンします。
https://pictorico.jp/press-release/detail/845/


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